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魔王の親友は勇者の親友的立ち位置の俺  作者: 荒木空
第六章:選択
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新学年


 第6章始まります。




 新学年が始まった。

 と言ってもあまり学園での生活は変わらず、非常に円滑に日が経つ。

 1年目と変わったことと言えば、レオポルドやストゥムの陣営と少し距離が開き、教室での独りの時間が増えたことぐらいか。


 最初教室に着いた時、そして俺の後から教室にやって来た奴等全員が1度俺の左腕の有り様を見て見開いたあと、これまで以上に視線を合わせないようにされたが困ることはない。

 まぁ、距離が開いたとはいえ流石にレオポルドやストゥムには心配をされた。そして口にはされなかったが「だから言ったのに」みたいな顔をされたが、「治す宛は有る」と言えば怪訝なカオをして、「困ったことが有ればいつでも頼れ」と言われた。

 頼ることは無いだろうが。


 そんな中、上級生になり初めての模擬戦が行われた。

 上級生になってからはより正確な指針を決めるためと肉弾戦、魔法戦、総合戦と3回行うこととなっているらしく、肉弾戦はレオポルドと、魔法戦はストゥムと総合戦ではクソ野郎と戦ることになった。


 レオポルドとストゥムとの模擬戦は前年度と変わらず、俺としては楽しく行えたんだが、クソ野郎との模擬戦は少し引っ掛かった。

 覇気を感じない。何を話し掛けられても何をされても何処吹く風といった様子で何も響いていない感じだった。

 殴っても、蹴っても、斬り付けても投げても何も喰らっていないように効いた様子が無かった。


 攻撃をした時の感触もおかしかった。

 まるで的を攻撃しているような、人形を攻撃しているようなそんな感覚で、およそ人を攻撃している感覚ではなかった。


 その事に俺達の間に有る実力以外の何かを感じて訝しんだが理由がわからないため保留にすることにした。


 そんな俺達の模擬戦は引き分け。

 クソ野郎が「これは我々の実力を見るものなのですからこのぐらいで良いのでは?」なんて審判をしていた教師に言ったためだ。その結果昨年のようなどちらか一方が治療が必要な状態になるほどの大事になることもなく俺の模擬戦は終わった。


 そんな新学年最初の模擬戦を行ってから1ヶ月、下級生との合同訓練の時期がやって来た。



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