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魔王の親友は勇者の親友的立ち位置の俺  作者: 荒木空
第五章:強化期間・後編
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大山ダンジョンⅣ


 トラトトを構えつつ、余計な刺激をスァールァドークと名乗った目の前の奴に与えないように意識してどうするかを考える。


 魔王との邂逅の時の経験から攻撃的な意思を持って動くと、まず自分が死ぬことは目に見えていた。


 スァールァドークの反応から、最初のトラトトでの攻撃は問題無いらしいことは奴の態度でなんとなくだが察せられた。だがだからといって自分の何が目の前の存在を刺激し、そして殺して来るのかがわからない。


 まずは少しでも情報を得るために話すのが良いだろう。



 「……スァールァドーク。アナタはどういう存在なんだ?」


 「?不思議なことを聞くね定命の子。何故そんなことを聞くんだい?」


 「俺は、全く読めない相手というのが恐いんだ。だから少しでもアンタから情報」



 そこで自分が自分の思惑を漏らしてることを自覚して、宝物庫を使って投げナイフを左腕へと刺す。


 いつの間にか話すつもりの無かったことを自然と話していた。そんなこと、よっぽどの馬鹿以外にする筈が無い。

 つまりそれはスァールァドークが何かをしたと考えて良いだろう。


 このまま話していてダメだと思い、トラトトをスァールァドークの首目掛けて動かす。



 「危ないなぁ。それに、どうやら君には私の『言葉』は上手く届かないらしいね。誰かから護られているのかな?


 まぁ、良いか。何故こんな所に居るのか聞きたかったけど、そういう態度を取るってことは、まず黙らせてから聞いた方が早い」



 スァールァドークがそう言った直後、胸倉を掴まれた感覚がした。


 だからトラトトの能力で左腕を創り出して、その手に宝物庫から短剣を取り出して、胸倉を掴む何かへと振り下ろす。



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