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大山ダンジョンⅢ
警戒しつつその小屋へと近寄り、窓が有ったためそこから中を覗く。覗こうとした。その時、肩に手を置かれた。
すぐにトラトトを振りながら振り返り、俺の肩に手を置いた人物を確認する。
そこに居たのは男とも女ともわからない中性的で上下薄着の一見人族の奴だった。
「■◆◆▶◀?●、▶◆■◀▲▼▼?∆∈∇∌∨∣∏?□□□□ー?あー、あー、あー。
あ、これで良さそうだ。
これで言葉わかるよね定命の子?
ここに定命の人が来るのは珍しい。
こういう時なんと言うのだったか。あぁそうだ、初めましてだ。
初めまして人の子よ。私は、そうだね、スァールァドークとでも呼んでくれ」
スァールァドーク。そう名乗った存在は、初めて出会った時の魔王よりも得体が知れなかった。




