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魔王の親友は勇者の親友的立ち位置の俺  作者: 荒木空
第五章:強化期間・後編
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渓谷迷路:VS蟲の女王


 蟲達がそれぞれの卵や繭から出て来ると同時に先程の不快感を覚える不協和音が鳴り響く。

 この事から、恐らくこの音は卵や繭から蟲が出て来るか何かが卵や繭へ近付くと鳴る一種の警笛なのだろう。


 それと同時、蟲のキメラはそこら辺の地面や壁に尻を押し付けていた。その押し付けた先からすぐに卵が生まれ、十数秒も経てばそれ等は孵り、イモムシ型や這う型の幼虫が何匹も俺達へ向け行進を始める。



 「イヤァァァァァァァァァァッ!!!!」



 後ろから甲高い悲鳴が上がる。水帝だった。

 彼女はその悲鳴の後生まれたばかりの幼虫達へ向け創り出した水で窒息させようと水を発生させ、それを蛇や鳥の形へと変化させた。

 変化したその水の塊は、一斉に生まれたばかりの幼虫の許へと飛んでいき、水の肉体の中に入ると同時に水圧が物凄く高いのか入ると同時に幼虫達は圧死し魔石へと次々に姿を換える。


 それを合図にしたかのように先代総帝も動き始め、折れた剣に纏わせるように火属性の魔力を纏わせるとその剣で水帝の漏れで近くへ迫る蟲を斬り伏せていた。


 2人がそうして外の蟲を処理してくれているならと、俺は今尚産卵し続ける蟲のキメラへと近寄り、手始めにその腹を体から引き剥がそうと試みる。


 しかし近寄った途端に蟲のキメラは産卵を止め、ハネを大きく拡げたかと思うと、そのハネをまるで真っ向斬りのように振り下ろして来た。



 「オラッ」



 それを指輪から取り出した大剣を下から衝突させて相殺し、むしろその勢いで刃がハネにめり込んだため、大剣から手を離してトキシックスライムという致死毒の塊であるスライムの粘液まみれの短剣を取り出しその傷口へとめり込ませる。

 その短剣も刺したままで放置し、宝物庫の能力で大剣だけを回収して、更に蟲のキメラの懐へと入るため近付く。



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