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魔王の親友は勇者の親友的立ち位置の俺  作者: 荒木空
第五章:強化期間・後編
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渓谷迷路Ⅸ


 それを一言で言えば虫だった。

 しかし虫型の魔物も含め、知ってるどの虫とも言えない異形の蟲だった。


 まず頭の構造は蠅だった。しかし口はムカデで、目はトンボだった。

 次に腹はクワガタのようだった。しかしハネはスズメバチで、そのハネの縁はコウモリの翼のように外骨格で強化されていた。

 脚はゴキブリだった。しかしその細さはセミのようだった。

 腹と尻はカマキリだった。しかし尻に糸屑のような物が有るため恐らくクモのように糸を吐くのかもしれない。


 ありとあらゆる虫のキメラ。そうとしか形容出来ない蟲の魔物が俺達の前に現れた。


 その蟲のキメラは顎を何度も合わせて音を鳴らし威嚇してくる。背中のハネは大きく震えており、その震えでよりうるさい。


 そして声は聴こえないが、獣型の魔物で言う咆哮すると周りの繭や卵にヒビが入り始めた。

 これまでの流れ的に、恐らくこれはボス戦なのだろう。



 「備えろ!数時間前までの地獄と似た強制戦闘だ!!」



 叫ぶのと完全に羽化や孵化は同時だった。



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