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魔王の親友は勇者の親友的立ち位置の俺  作者: 荒木空
第五章:強化期間・後編
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渓谷迷路Ⅶ


 魔力を視る眼へと切り換えてこのダンジョンを隅々まで視てみれば、此処がどういう場所なのかがわかった。


 結論を言えば、この階層は魔法陣へと乗り込み、次の場所へと移動するのを繰り返し最奥を目指すという仕組みだった。


 このダンジョンはまさに最初に入った入口以外に出入り口は無かった。

 更に言えば、その入口が見えなくなるほどこの迷路を突き進むとその入口へと辿り着く道さえ消えるようだった。そしてその後は違和感が無いように空間転移がいつの間にか行われていて、この閉鎖空間の中を無限に動き回っていた。要するにダンジョン特有のある種の無限に続く大地のような構造だった。

 つまり最初から完全に閉じ込められた状況だったわけだ。


 その閉じ込められた状況から脱け出す為には、見つけた魔法陣へと乗り込むしかなく、それ以外に道が無いのならと俺達は魔法陣へと乗り移動した。


 移動した先はまた先程までと変わらない迷路だった。

 だが明らかに魔法陣に乗る前に居た迷路の中よりも魔力の濃度が上がっていたため、確実に前へと進んだことは明白だった。


 それから俺達は空間の端を把握し、その中を隈無く探索し、見つけた魔法陣へと乗り込んだ。たまに魔法陣が複数在ったが、その魔法陣をよく見れば微妙に転移の魔法陣とは書いている内容が違っていたため、恐らく何かしら俺達に不都合なことが起こるだろうことは察しがついた。


 正解の魔法陣へと乗り込み、この渓谷迷路を突き進む。

 そうして進んで、このダンジョンに入ってから体感3日が経ったであろう頃、俺達は遂に最奥と思われる場所へと辿り着いた。



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