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魔王の親友は勇者の親友的立ち位置の俺  作者: 荒木空
第五章:強化期間・後編
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帰れない


 休憩を終えて、俺達はこの階層唯一の出入り口である魔法陣へと乗った。


 転移した先は地の底の見えない渓谷の上だった。

 空は魔界の空のように赤黒く、向かいの崖には沢山の魔物の物と思われる白骨が転がっている。


 ダンジョンから退場する為の魔法陣は何処にも見当たらない。

 つまりこのまま死ぬか攻略を終えるまで進み続けろということだろう。



 「このまま進み続けるしか無さそうだぞ」



 言った直後、小さく「チッ、クソッ」という声が聞こえたが聞かなかったことにした。


 それからはまずこの渓谷の上を歩き回ることにした。

 この階層の攻略するにはどうすれば良いかを把握するためだ。


 歩き回り、たまに魔物と戦い、対岸へと渡るためであろう道を見付けて対岸へと渡り、対岸の探索もした。


 その結果、この階層はあの渓谷を下っていくのが正しい道だという推測が立った。


 この階層は円形上の閉じられた世界で、そこから先の何処にも行けなかったからだ。


 先代総帝は帰れないとわかったからか終始機嫌が悪そうだった。

 そして水帝は居心地が悪そうだった。

 まぁ、知ったことではないが。


 俺達は渓谷の底へと下れる場所を探すため再び歩き始めた。



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