▼side Another act2:ダンジョンの説明
「……これがなんだ?いやに純度が高いようだが、それ以外には見るところも無い普通の金塊と鉄塊じゃねぇか」
「いや待て土帝、よく見ろ。鍛造にせよ鋳造にせよこれ等には加工した跡が無い」
「ハー?加工された金属だぞ?そんな筈有るわけ……、マジか」
「えぇ、見てもらったらわかる通り、これ等は人の手が加えられてないわ」
「おいおいこんな怪しい物、どっから拾って来た?」
「これもサース君関連よ。旧風帝の問題が決定的になったのもある意味これをサース君が取りに行ったからなのよ」
「…………つまり、そのサース某ってガキと一緒に居ればこういうのをいくらでも手に入れれるってことか?」
「命懸けだけどね」
「どういう意味だ?」
土帝と先代総帝から質問を受け、水帝はダンジョンのことと、ダンジョンの場所と、ダンジョンで手に入る物と、その難易度について共有した。
それを聞いた先代総帝と土帝は黙り込み金塊と鉄塊の2つを睨み付けた。
「他には何が手に入る?」
「詳しくはまだわかってないけど、薬草類やオークなんかの肉とか、生活に必要な物も一通り手に入るみたいよ」
「…………担ぎ上げた手前こんなこと言いたくはないが、現総帝のガキより使えるじゃないか」
「本当ね。そんな彼が師と呼ぶ彼について私達にも共有してもらいたいところだけど……」
「俺から語れることは無い。知りたいならお前等自身があの方に認められてくれ」
「……炎帝のその態度も気になるわよね。なんでそれほど殊勝な態度で上に置いてるのかしら?」
「……むしろお前は、対面したのに何故わからないんだ?」
「さぁ、なんででしょうね。知らないわよそんなこと」
そこで雑談は完全に終わり、彼等はダンジョンの有用性と危険性、そしてダンジョンに潜るための前線基地の検討などについて話し合い始めた。




