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魔王の親友は勇者の親友的立ち位置の俺  作者: 荒木空
第四章:強化期間・前編
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第3層・第4層:ダイジェスト


 ゴブリンジェネラルを狩ったあと、俺達は第3層、第4層と攻略した。


 第3層は第2層のボス部屋のような洞窟内となり、まるで迷路のようだった。迷路であるわけだから、当然魔物に罠に宝箱が森の時よりの体感2倍は有った。


 宝箱が2倍なのは喜ばしいことだが、同時に罠も魔物も増えるのは、狭い通路を思えば勘弁願いたいものだ。


 魔物はゴブリンや鼠系の魔物、蝙蝠の魔物やスケルトンといったアンデッド系の魔物といった如何にも洞窟に棲んでいるような魔物達だった。


 この魔物達について特筆すべきことは無い。全てBランクからAランク程度の強さで、エンラジーには厳しいが俺と水帝からすれば肩慣らし程度の相手だ、苦戦すること無くこの第3層のボスへと辿り着いた。


 第3層のボスは人族の大人ほどの大きさが有る蝙蝠の魔物だった。初めて見る魔物だったが、俺と水帝の2人がボスの翼を水で覆うことで機動力を削ぎ、エンラジーが一刀のもとボス蝙蝠の首を落とした。

 第2層と比べてかなり簡単に攻略出来たことに俺達は拍子抜けを喰らったが、それだけ俺達が強いと結論付けて先へと進んだ。



 第4層は馬鹿みたいに広い地下空間の中央に聳え立つ人工物の中の探索だった。遺跡といった方が良いだろうか。


 遺跡の中は俺達からすれば未知の物だった。


 まず床や壁の材質が知らない材質だった。石のようだし砂を固めたもののようにも見えるなんとも不思議な材質で、窓にあたる部分には割れてはいるが透明なガラスが使われていた。

 現在の技術では決して作り出せない透明な窓ガラスは1つの気泡もなく芸術品のようで、それだけで価値が有る物だった。


 出てくる魔物は一言で言えばゴーレムだった。

 しかしこれも俺達の知るゴーレムとは違っていた。

 俺達の知るゴーレムは、基本的に基本属性の4属性を基に人型にした人形のことを指す。しかしここで現れたゴーレムはまるで鉄で出来たゴーレムだった。

 アイアンゴーレムという鉄で出来たゴーレムも居るには居るが、それよりもより人型で、尚且つ頑丈だった。

 しかも動力はどうやら雷と同じ物らしい。魔力では動いておらず、破壊したあと現れた鉄の塊は何かの絡繰仕掛けのようで、魔力の類いは一切感じない武器な魔物だった。


 ここの宝箱から出てきたものは全て何かの図面であったり何かのメモのようだった。しかし知らない文字であったため読めず、これ等は全て俺が持ち帰ることになった。


 そんな第4層のボスは、建物内で出会った謎のゴーレムを大きくしたものだった。俺達の知る既存の魔物に準えて言えばゴーレムの巨人種であるジャイアントゴーレムの亜種と言えば良いだろうか。


 これを倒すのにはかなり苦労した。基本的に物理攻撃は通用せず、火や水もその皮膚が防いで効果が無かった。

 しかし途中、火の熱にやられたのか水にやられたのか、急に変な音を発し、その体に雷が迸り、最後は爆発して終わった。



 そして第5層に移動した俺達を待っていたのは、十字架に磔にされた巨人の姿だった。



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