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魔王の親友は勇者の親友的立ち位置の俺  作者: 荒木空
第四章:強化期間・前編
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第2層:探索開始


 第1層に魔法陣で飛び、飛んだ先にはしっかりと次に続くと思われる魔法陣が展開されていた。

 それに乗り魔法陣を発動させれば、視界が切り替わり写った景色は、転移する直前に見ていた森の景色と然程変わりがなかった。


 挙げられる変化は、森が先程までの森と比べて暗く陰鬱とした雰囲気なところぐらいだ。


 先程までの森を仮に第1層と称するとすれば、ここは第2層と言えるだろう。

 この第2層の様子を見るに、恐らくこのダンジョンは森が主題なのだろう。


 第1層も第2層も両方とも似たような森だった。なら、この後に出てくる魔物や罠なんかも森という主題を基に展開されていることが予想出来た。



 「予測だが、情報を共有しておく」



 そう告げエンラジーと水帝の2人に今の考察を話す。

 すると2人は頷き、エンラジーが先頭で進むこととなった。


 今回の探索は、一言で言えば第1層と同じだった。

 途中出てくる魔物を狩りつつ、宝箱を探し、ボスを倒すために道無き道を進む。それの繰り返しだった。


 進めば進むほどこの第2層がどういう所かがわかってくる。

 ここは第1層よりも広く、過去に挑んだダンジョンのようにボスの部屋も有った。だから俺達は、まずボス部屋意外の場所の探索を済ませた。


 今回手に入れた魔道具や素材は、虫や蛇や猿や猪や鹿やゴブリンやキノコ型の魔物など、森に棲息する生物を基にした素材に魔道具だった。


 虫ならばその顎や針や羽。蛇なら牙や皮や毒腺。猿なら爪や毛皮。猪なら牙や毛皮や頭骨。鹿なら角や毛皮。ゴブリンなら腰蓑や棍棒や刃の潰れたボロボロの剣。キノコ型の魔物なら胞子やそのキノコそのもの。

 魔道具は、正方形型の片手に収まるほどの大きさの金属。マント。ブーツ。剣の柄のような形状の物などが手に入った。


 いつもなら全て俺の物だったが、今回は他に人が居る。そのため分配について話し合い、結果素材類は全て俺に、ブーツと柄はエンラジーに、金属の四角は水帝にということになった。


 そうやって探索し、魔物を狩り、宝箱の中身を回収し、第1層よりも広いこの第2層を隈無く探索したと判断出来るほど何周もしてから俺達はボス部屋の前へと戻ってきた。


 そこで交代で睡眠を摂る休憩を行い、起きてからは軽く模擬戦を行った。

 そうして準備を終えた俺達は、ボス部屋の扉を開いた。



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