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魔王の親友は勇者の親友的立ち位置の俺  作者: 荒木空
第四章:強化期間・前編
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第1層:探索開始


 転移し最初に視界に写ったのは緑だった。

 そこは周りが木々に覆われた場所で、道らしい道も無ければ、何か目印になるような物すら無い森の中だった。


 目印になるような物すら無いとは言ったが、後ろを振り返れば入ってきた洞穴のような入口が有り、その奥には横幅6メートル奥行き13メートルほどの空間が有って、突き当たりには魔法陣が有った。

 洞穴の中へと入り魔法陣を観察すれば、それが帰還用の魔法陣だということは用意にわかった。そして次に転移を試してみたが、こちらは一向に出来る気配が無かった。この事から、つまりこの場所へと戻ってくればいつでもダンジョンから帰還出来るという訳だ。


 帰還手段の確認が済めば、次は迷わない為にいつでもここへと戻って来れるように何処に居てもわかるような目印が必要になる。


 消えるかもしれないが、近くの木の枝を折って初日の時のように枯れ枝を作って焚き火を作り、火を点け火に燃えると数時間は煙を立ち昇らせる薬品に漬け込んだ布を焚き火の端、ギリギリ火が触れそうな所に置く。その上含め、今火を起こした周りに追加の枯れ枝で組み木を行って長時間燃えるようにして一応の目印とする。


 俺が動いてる間、エンラジーと帝達は何をすれば良いのかわからなかったのだろう、ずっと突っ立ってるだけだった。

 反対にガレリアは口振りから経験が有るからなのか、俺が何をしているのか察したらしく周囲の確認や同じように木を切って洞穴の上、地面へと木を1本植え替えていた。


 これで目印は火の煙と周りより頭1つ飛び抜けた木というわかりやすい目印が出来た。魔王の説明ではこの場から離れたらその内元の状態に戻るとの話だった記憶が有るが、今は取り敢えずこれで良い。


 お互い目印の作成が終わったところでガレリアと顔を見合せ、彼女が頷いたため彼女に偵察を任せることにした。


 頷いた直後、すぐにガレリアは森の奥へと入って行った。

 それを見送り、エンラジー達へと視線を向ける。



 「今ガレリアさんが偵察に行った。俺達は彼女の進んだ方へと進む。歩き方は普通の森と変わらない。後のことは各々のやり方に任せる。


 頑張って着いて来い。エンラジーだけは助けてやる」



 それだけ言ってガレリアの進んだ方へと足を進めた。



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