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魔王の親友は勇者の親友的立ち位置の俺  作者: 荒木空
第四章:強化期間・前編
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到着と一時解散


 戻ってきたガレリアと3人で夕飯を用意し、食べながら魔法の運用方法の改善点や属性魔法の可能性、魔力や魔法の可能性、薬学についてなんかの討論なんかをして俺が前半の見張り、後半をエンラジーが請け負い一夜を明かした。


 翌朝炎帝と風帝が戻って来ることはなかった。

 正確には、どうやら俺が寝た後に炎帝だけは姿を見せたらしいが、これ以上の参加は出来そうにないとエンラジーに伝えてすぐに転移で戻って行ったらしい。


 夜が明け、朝食を軽く摂って、前日同様また走った。


 昨夜に身体強化の運用法に語ったためかこの日はガレリアの体力が尽きて1度止まったのと食事や生理現象の処理なんか以外では止まらず走り続け2日目は終わった。


 これがもう2日続き、4日間途中現れる魔物や動物なんかを狩りつつ走り続け、5日目の昼。遂にコンパスの針が示す場所と思われる場所へと辿り着いた。

 そこは案の定、洞穴だった。ダンジョンへの入口も魔法陣による転移のようで、魔法陣内に入り魔力を発しなければ魔法陣が反応することは無さそうだった。


 そこまで確認したところで外で待たせていた2人の許へと戻り、この後のことを話す。



 「ここが目的地だ。ここには明日挑む。だから今日はここで一夜を過ごすも良し、1度転移で首都へと戻って英気を養うも良し、この周りを探索するも良しだ。


 しっかり準備はしとけよ。魔物と戦うより命懸けだからな」


 「あの、ここまで何も聞かずに着いて来ましたが、そもそもサース君は何を目的にこんな人里離れた場所まで来たのですか?どうやらこの洞穴の奥が目的地のようですが……」


 「……ダンジョン、だよねハザード君。なんで君がそんな物を持っていて、そもそもなんでダンジョンの存在を知っているのかはわからないけど、この先に在るのはダンジョンだよね?」



 ガレリアの言葉に頷く。

 エンラジーはダンジョンという言葉に聞き馴染みが無いのか「ダンジョン……?」と反芻していた。



 「ダンジョンって言うのは、まぁ、金銀財宝のような宝や俺の持ってるような便利な魔道具が手に入る場所だ。俺のこの左手の指輪や手袋はダンジョンで手に入れた魔道具だ。


 何も無い所から俺が物を出したり消したりするだろ?そのタネがこれだ。


 ここは、そんな便利道具を命懸けで手に入る場所なんだよ」


 「はぁ……?」


 「ハザード君、かなり説明が雑だよね?良い面しか触れてないじゃないのその説明なら」


 「ちゃんと命懸けって言ってるからなんら間違いじゃないさ。

 それより俺としてはガレリアさんがなんでダンジョンのことを知ってるのかを教えてもらいたいんだがな?」


 「それを言うのは私の方。マンドラゴラやソーマの件もそうだけど、ハザード君の後ろには何が居るの?」


 「さぁな?それよりも、だ。明日の朝から入る。朝、日が昇って二刻後にプラムの北門に集合な。

 ここに残るのなら残っても良いが、絶対に俺を待たずにこの洞穴の奥に行くなよ。本当に死ぬ可能性が有るからな。残るなら絶対に俺達が着くのを待てよ。


 じゃあな」



 言いたいことだけ言って、俺は廃城の1室へと転移した。

 今夜はここで過ごす。こっちでは寮の自室よりもこの廃城の1室の方が落ち着くのが不思議な話だ。



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