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魔王の親友は勇者の親友的立ち位置の俺  作者: 荒木空
第一章:彼との馴れ初め
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閑話休題。


 遅れてすみません!

 更新に関する詳しい情報はTwitter(@arakikara_creat)にて発信していますので、もし宜しければそちらをフォローして確認してくださると幸いです。




 「さて、全員座ったな。これから1年間お前達の担任を務めるウィミル・ケンホフだ。風属性使いで担当教科は歴史だ。他の先生がどうかは知らないが、俺の授業で居眠りしたり授業進行を妨げるようなことをした奴には問答無用で単位を与えないからそのつもりでな。


 じゃあ廊下側の手前の奴から順番に自己紹介して行ってくれ。名前と属性、後は適当に自分のアピールでもしてくれ」



 ケンホフ先生の号令と共に前の席の奴から自己紹介を始める。

 最初に自己紹介したのは獣人族の男で、名前はレオポルド・マハラ・マハラ・マハラ。土属性で名前からわかる通りマハラ帝国の皇族だ。皇族や王族の名前はその国の名前が繰り返して使われている。それはこの世界の支配者階級の奴等の名前の表記の仕方が『名前・所属国・階級・家名』となるからだ。


 閑話休題。


 レオポルド以降は言ってはなんだが俺の番まではパッとした奴が居なかった。クソ野郎の取り巻き達も、クソ野郎同様才能によるゴリ押しをしてそれほど強さを求めるって意味で苦労してなさそうな奴等だったから覚える価値は無いと判断した。クソ野郎?当然論外だ。


 そうして自己紹介は進み、俺の番になった。



 「サース・ハザード。水属性。中等部には編入で入った。下等部では主に魔法薬学を中心に医療系の知識と技術を修めてた。

 目標大嫌いな奴を学生の内に追い抜かし勝つこと。


 魔法薬学系についてはポーションをギルドに卸したりもするぐらい良いヤツを作ってる実績が有るから、何か魔法薬学系で困ったり聞きたいことがあれば気軽に話し掛けてくれ」



 他の奴の時と同様、テキトーなパチパチという拍手の音がするだけで終わった。


 そうして俺の後に自己紹介した奴の中に、レオポルドと同じレベルの奴が居た。名前はストゥム・アカバ・アカバ・アカバ。風属性。自己紹介の自由な部分はなんと言うか、ナルシスト的な内容だったためテキトーに流したが、少なくとも言葉の端々から自分の強さへの自信が感じられた。その証拠に、彼は最後に目標は風帝を現アカバ王国国王だ退位する前に倒すことと明言していた。総帝を残り2年の間に越えると宣言してる俺としては、とても好感が持てる物だった。



 そうやって全員の自己紹介が終わり、明日からの説明をケンホフ先生がしたあと、昼まで教室内限定だが自由時間となった。これから1年を共にする奴等と仲良くしておけってことなんだろうな。


 その言葉と共にケンホフ先生は教室から出て行き、少ししてから他の生徒達は立ち上がり各々思い思いに話し始めた。

 まぁ編入した以外の奴等は最初からこの学園の下等部を経由しているだろうから、とっくの昔にグループなんてものは出来てる訳で、絶賛俺はボッチだった。


 クソ野郎?当然女共に群がられてる。なんかチラチラ奴から視線を感じるが、当然無視する。



 何もすることがない俺は、1人魔王から借りた本とこの学園の図書館で借りてきた本に目を通すことにした。

 魔王から借りた本の題名は『馬鹿でもわかる魔界の歴史』だ。そして図書館で借りてきた本の題名は『人界と魔界の歴史』だ。


 これからこうした時間に余裕が有る場合はこの2冊を読んで行こうと思う。

 この2つの何が面白いって、片や純粋な歴史書。片や自分達の顕示欲を満たすために書かれたような自慢本。内容も比較して見てみれば、その時片方がどう思っていたのかよくわかる内容だ。この違いが特に面白かった。



 そうやって読み進めてる内に時間は過ぎ、昼になったため、その日の学園は解散となった。

 明日からの授業が楽しみだ。



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