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ボツBL小説集  作者: 高遠
2/7

傷神鬼 2

忌み子

───


***


二十数年前の春、とある夫婦の間に男の子が生まれた。夫婦にとって初の待望の赤子ということもあり、大層喜んだ。


けれど暫くして異変に気が付いた。

赤子が泣いて癇癪をおこすと、身の周りのものを破壊するようになったのだ。

おおよそ人の力とは思えぬ強さで。

与えた玩具は木っ端微塵に、着物は紙同然に破り捨ててしまった。


恐れた夫婦は村の村長に相談した。すると村長は祈祷師を呼び判断を委ねた。


「この赤子には鬼が取り憑いております」

「では何とする。殺すか」

「なりません。殺せば災いを齎すでしょう。閉じ込めて育てる他ありません」

「だがこの赤子は恐ろしい力で身の周りの物を破壊する」

「私が特別な術を赤子にかけておきましょう。それで少しは落ち着くはずです」


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