秋とは、つまりそういうことさ
川柳なのに、ぜんぜん笑えんやん、って。
まぁ、それは、初挑戦、だから。
ってことに、しといてな?
青空にトンビが輪を描く夢をみた
波音よ震える声を隠してよ
中天に架かる無色の虹をみた
塩を舐め白紙に向かう星月夜
勝尾寺の狭くて遠い駐車場
蛍飛ぶ三軒隣のくさむらで
暮れてゆく夏の終わりの恋なみだ
消し去った後に残った未練草
命さえ要らないほどのことでした
耳たぶを噛んだ小さな吸血鬼
風の吹く真っ暗な街を出てゆく夜
くれないの街に夕べの鐘が鳴る
蝶と蛾の差がないと知る桜桃忌
底をゆきこの街で目を傷つけた
昼の嘘ではある目を見て言える嘘
川柳を猫が笑って尾を折った
過去、なんどか書いてるけど、
この時節、やたら、名前を呼ばれることが多い。
秋、あき、アキ、って。
いやぁ〜、ちょっと照れるぜ、って、川柳でおちゃらけようと思って、
ぜんぜん大失敗した、の図。
ハハ、やっぱ、照れるぜ。