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これからの事

正宗(まさむね)明人(あきひと)はざっくり言うと、ブラック企業の会社員。休みをほとんどなく、いつも夜遅くまで働いてる。


仕事以外何をやると言ったら、ただ家に帰って休むだけ。そんな日々が嫌で、何かやると思ったが、趣味を持たない彼は何も思い浮かばなかった。加えて、仕事から疲れたせいで、何かやるにもその為の気力が足りない。


やはり高校の時何かやればよかったとちょっと後悔したが、そんなこと考えても状況が変わらない。


「どうすればいいんですか、先輩?」


今日、仕事帰りに会社の先輩が飲みに誘われ、酔っ払ってる明人はそのことで相談してみた。


「ま、頑張るしかないだろ。うちはこんなだけど、他に比べりゃ給料がいい方なんだぞ。


やめたいなら、止めはしねぇが、よく考えた上に決めた方がいい」


考えるまでもない。会社からやめるなど最初からそんな選択肢がない。明人は得意なものなどない、趣味もない彼はやりたいことなんてない。


今の会社に入ったことがぶっちゃけラッキーだ。彼が言ってた通り、給料がいい。仕事量が多いがその分稼ぐことが出来る。文句どころと言えば帰るのがいつも遅れるとちょっと嫌な上司。


「そりや、おめぇ、朝、いつも寝ぼけた顔してるんじゃねぇか。


ホントにちゃんと寝てんのか?」


「寝てますよ。っていうか、真っ先にベッドに行く」


「そうかい。なら、効率の問題だな。ベッドが固いとか、枕が臭いとか、部屋が寒いとか、そんなので、どんだけ寝ても疲れがとらねーんだよ」


なるほど、っとうなずく明人。確かにどんなに長い睡眠取れても、あんまり効果がないということか。


「俺の場合は安眠香使う。かなりいいもんだぞ、良かったらオススメ店を紹介するか?」


「考えておきます。」


こうやって、明人は先輩の助言により、効率な睡眠方法探ることになった。





「そのあと、丁度叔父さんからもらった安眠香を使って寝てたな」


それは二日前のこと、まさにこの変な夢を見て始めた頃だ。


「でも、あれはあの一回しか使ってない、そのあとアレを使わず普通に寝てたが、この夢を見るまんまだ」


ってことは安眠香は単なるきっかけか、全く関係ないものか、そのどちらか。いつか叔父さん確認しなきゃ。


「結局、これからどうするか」


現在地位は謎の森の中。今日は何キロまで走ってみたが、やはり出口を見つからなかった。いや、最初からいなかったかもしれない。


いつものように起きるのを待つのもありだが、それだと何の解決にならん。そもそもただじっと待つのももう飽きた。


周りにいるのは木だらけ。たまに動物らしきものが発見したが、近づくとすぐ逃げてしまう。




「せめて小屋とかあったらくつろげるな~」


小屋、小屋ね......


……

………


「―――!」


そうだ、無いなら()()()()()

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