僕はキミに何度フラれても好きだと言うよ。
僕の好きな女の子は、幼なじみの女の子だ。
彼女の名前は 『海生 ミナミ』 今22歳だ。
僕の名前は 『畠山 セイト』僕も22歳でミナミとは大学も一緒だ。
僕は産まれた時から、お互いのお母さん同士も幼なじみで。
しかも......? 僕たちは近所で物凄くミナミと僕の距離も近かった。
何をするのも一緒で、家族旅行も一緒に行くほど本当に仲が良すぎたんだ。
僕はずっとずっと、ミナミ以外の女の子の事を好きになることはない!!!
他に考えられないからだ! 僕の心の中にはずっと 『ミナミが居る!』
僕は、ずっと成長と共にミナミに 『告白』し続けた。
僕が2歳の時も、僕は覚えてなかったけど......?
僕のお母さんがこう言っていた。
『セイトは本当に、ミナミちゃんの事が好きなのね? 貴方が2歳の時に
突然! ミナミちゃんのところに行って! ぼくミナミちゃんの事が好き!
って言ったのよ~! そしたら...? ミナミちゃんは......。』
『なんて言ったの? ミナミは...?』
『わたしセイトくん好きじゃない! ってフラれたのよ~ セイト!
あの時は、、、笑っちゃたわよ~ 私の息子女の子にフラれたわ~ってね!』
『母さん? 笑い事じゃないよ~』
『今は、どうなの? ミナミちゃんの事?』
『まぁ、うーん? いいじゃん! そんな事は...。』
『はいはい。照れてるのよね~ 可愛い! さすが私の息子。』
『なんだよ~ それ?』
◇
僕はこの2歳の時から、ずっとミナミに告白している事になる!
ずっと、僕はミナミが好きだと言っているのに......。
ミナミは、僕のこの想いをずっと拒んでいる。
何度も何度も、 『好きだ!』『他の女の子じゃダメなんだ!』
『僕はミナミ以外の女性を好きになれない!』『ミナミだけが好きだ!』
でも、僕がミナミにそう言うと......?
ミナミが決まって、僕に言う言葉がある!
『私たち近すぎたのよ! 私もセイトの事好きよ! 【親友としてね!】
セイトとは、違う逢い方なら好きになっていたのかもしれない。』
『なんだよ~それ? いいじゃん! 今の僕でも...なんで、なんで、、、
ダメなんだよ~!!!』
『セイト、、、ごめんね。』
◆
そんなの納得出来ないよ!
僕は絶対にミナミの事諦めない!!!
本当に他の女性ではダメなんだ! ミナミがいいんだ!!!
◇
でもミナミは僕の気持ちを無視して、他の男をとっかえひっかえしている。
辛い思いをしてまで、その男がいいのか!?
そんな風に思ったり僕ならミナミを泣かせる事はしないのになって思ったり。
ずっとずっと、僕はどんなミナミも見てきた。
勿論、見たくないミナミもいたけど......?
それでも僕は、ミナミだけを見てきたんだ!
◆
そんな時、ミナミから僕に話があると言って電話がかかってきた。
何時も、ミナミと一緒に遊んでいた公園で待ち合わせ。
『ごめんね。仕事忙しいのに、、、呼び出したりして......。』
『それは別にいいよ~ それより話って何?』
『そのね......?』
僕はこの時、覚悟した。今、ミナミと付き合ってるやつと...?
結婚するとか言われると思っていたからだ!
でも違った......。
『私ね? もう誰とも付き合わないよ!』
『えぇ!? 今の彼氏とは......?』
『別れた。』
『どういう事? 誰とも付き合わないって!?』
『私ね...誰も本気で好きになれないの? 男性を好きになれない!』
『はぁ!? なに言ってんだよ~ 意味が分かんないだろ~!』
『一番初めに付き合った彼氏? 覚えてる??』
『ううん。中2の時にミナミと付き合った男だろ? 名前はジンだっけ!?』
『そう、その時分かったんだ! 私、男性不信なんだって! 本当は苦手なの?
どうしていいのかわからないの? 建前は彼女として付き合っているけど...?
上手く彼女になれない! 相手の男性を好きになれない! もう、どうしたら
いいのか? わかんないの~!!!』
『ミナミ......。』
『私、どうしたらいいの? セイト答えて!』
『僕はキミに何度フラれても好きだと言うよ。だから僕と一緒になってほしい』
『わかった。セイトの言う通りにするよ。そう決めて来たから......。』
『ううん。』
◇
そして僕たちは 『結婚式』を挙げた。
僕は幸せだ!
ミナミは...時間をかけてゆっくりとミナミの心を癒していこう。
きっと何時か? 僕の想いをミナミも受け止めてくれると信じて!!!
最後までお読みいただきありがとうございます。