説明を聞いてみる。
記憶とか巻き込まれとかいろいろ考えるのはめんどくさいし
とりあえず手紙を読んだあとに出てきたクリスタルみたいなのを触ればいいのかな?
そう思いクリスタルに触れると
身体にとてつもない痛みを感じた
「あ゛ああぁああああ゛あぁ」
【ダンジョンマスター確認】
「あああ゛ああああ゛あぁ」
身体が引き裂かれそうだ
そして焼けるように熱い
【身体を適応中……エラー…適応できません】
【もう一人のダンジョンマスターを確認…適応完了】
そう言うとクリスタルはちーちゃんの方へ行く
ちーちゃん私とは違って身体は平気そうだ
だが急に叫びだした私をみてものすごく動揺している
身体の痛みが落ち着き、呼吸を整えていると
ちーちゃんが近寄ってくる
「お前…ゆきか…?」
「それ以外誰に見えるのさ」
何を当たり前のことを聞いているのか ちーちゃんは
私はイライラしながらそう言うとちーちゃんは信じられないものを見るような目でこちらを見続ける
「身体…」
ん?
身体がどうかしたんだろうか
ちーちゃんの目線に合わせて下を向くと
だるんだるんの服を着たちっちゃい子供の身体があった
あれ??
子供の身体ってなんだろう…
いや、でも確かに小さくてむにむにしている手や短い手足、そして胸元にあったはずの山がない
「ええええええぇえ」
「なんで私子供になってるの?」
不思議でたまらない
さっきまで私は身体は大人だったはずだ
まぁ、思考は子供だけど
「わからない。 急に叫びだしたと思ったらみるみる縮んでいって髪の色まで変わったから現実とは思えなくて…痛みは?もうないのか?」
「うん もう大丈夫だよ」
髪の色もたしかに変わってる
黒髪ストレートだったはずが今じゃ金髪のゆるふわパーマになってる
顔を見ていないから分からないけど
大体5、6歳かな
「なんでこんな身体に…」
「そこのクリスタルのせいかなぁ それに触ってから身体痛みだしたから」
「なんだよこれ」
多分 身体能力とかが上がったのかな
適応とか言ってたし
「とりあえずもう一回触ってみよー 今度は大丈夫だと思う」
そう言ってクリスタルにもう一度触ると
先程の無機質な声が聞こえた
【ダンジョンコアの形状を変化させます ………読み取り完了】
【マスターの生前使い慣れたものに変化します】
そう言うとクリスタルは丁度手元に収まるくらいの長方形の形に変化した
「スマホだな」
「スマホだね」
2人でそろってそう言うと目を合わせて笑った
タイミング抜群だなぁ 本当に
【マスターの名前はユキ様とチヒロ様でよろしいでしょうか?】
先程とは違い、綺麗なお姉さんの声がスマホから聞こえた
「え、喋った?」
ちーちゃんが驚いてスマホを2度見するとスマホは喋りだす
【驚かせてしまい申し訳ありません。 私はダンジョンコアです。 これからダンジョンについて簡単に説明させていただいてもよろしいでしょうか?】
さっきちーちゃんにした説明は大雑把だったから、すごく助かるなぁと思いながら頷く
【マスターにダンジョンでやってもらうことは
1、ポイントや稀にもらえるレア召喚チケットを使ってモンスターを召喚する
罠やモンスターをダンジョン内に配置し、侵入者に備える
2、生活環境を整える
最初のうちはポイントは限られているので畑などを設置して食べ物にポイントを使いすぎないことをおすすめします
3、ダンジョンを開放し侵入者を撃退、または殺す
ダンジョンの秘宝であるこのダンジョンコアを狙い侵入者が入ってきます
侵入者は撃退、または殺すとポイントが手に入ります
ダンジョンコアが奪われますとダンジョンの崩壊、そしてマスターやダンジョンのモンスターは全て消滅してしまいますのでお気をつけください
ちなみに人間からが1番多くポイントを獲得することができます
主にしていただくのはこちらの3つです
ポイントで召喚できる物はこちらのカタログから見るかダンジョンコアから見ることが出来ます
高額にはなりますがスキルもポイントで買うことができます
マスター達の知識を元にカタログを作っているので随時更新されることもあります
今はまだレベルが1なのでマスターたちはダンジョンの外に出ることが出来ません
ダンジョンレベルが上がると出来る事が増えますので頑張ってください
簡単にダンジョンについて説明させていただきましたが詳しいことは随時説明させていただきます
何か質問はありますでしょうか?】
ふぁあ…長かったなぁ
あくびをしながら私はちーちゃんの方へ向く
「まぁ大体は分かったよ
とりあえず聞きたいのが何でゆきがこんな身体になったかってことかな」
【ユキ様の身体の変化についてですね
こちらの原因は容量をあけるためでございます
本来召喚されるはずだったのはユキ様1人だったので、チヒロ様と2人でダンジョンマスターにするためには容量の調整が必要だったのです
そしてその調整方法がユキ様の身体を小さくし、空いたところにチヒロ様を入れるという少し強引な方法でやるしななく、ユキ様には大変申し訳無いと思っております
こんなことではお詫びにはなりませんがユキ様には特別にレアスキルをプレゼントさせていただきました
ステータスオープンと唱えると確認できますので後で確認してみてください】
「そんな理由で…」
こんな理由で身体が小さくなったのかぁ
ちーちゃんはまだブツブツいってるけど
元に戻れないっぽいしこれ以上考えたって無駄だよね
ちーちゃんももっとお気楽に生きればいいのになぁ
それよりもレアスキルってなんだろう?
楽しみだな…
「ステータスオープン」
説明回です
前回の内容と少しかぶってしまいました(´・ω・ `)
文才よ降ってこい(屮゜Д゜)屮 カモーン