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時間が経つのは早いものですね

村主一家の物語、続けることにしました。

これからもどうぞよろしくお願いします。

皆様お久しぶりです。


時間が流れるのは本当に早いもので、神様同士の異世界騒動に巻き込まれてから三月。もう11月だよ!


仕事を辞めてから、日本とアルテミス(主にケル村)を往復する日々を送っているんだけどさ、人間やる気になったらすごいんだぞ!という事を、ケル村に行くたびに教えてもらっているよ。


温泉を中心に発展しはじめたケル村なんだけど、いろいろな事にチャレンジしててね。


温泉施設の隣にある山を改めて調査してみたところ、なんか白くてしょっぱい岩が出て来た!なんて言ってたから見てみたら、どうも岩塩っぽいんで、マネックスと現物をネットで確認して、魔法で成分分析してもらったところ「塩ですね、これ岩塩で間違いないですよ」との事。


念のため、村の事務官繋がりで偉い学者さんを呼んで検証してもらったところ、本当に塩だってわかって、山から塩がとれるんだ!と村中大騒ぎ!その日一日、村中でどんちゃん騒ぎしまくって大変だったなぁ。


そんな事を近隣の村に話したところ、近隣の村からどんな山からとれるのか見させてほしいという申し出が多くなって、いろいろな町や村の方がくるようになったんだ。


お客様が多くなった事から、宿屋を数件作る話も出始め、一時期捨てられた辺境の村だったこのケル村は、かなり賑わってる様に見えるね。


村も「他の村からお客様が来るんだから、いろいろ綺麗にしないと」という意識が強くなってきて、区画整理なんかも自主的に行われてき始めてる。


都市から流れてきた事務官の方なんて、「自分の得意分野を活かせるのは今!思いっきり村に貢献しますよ!」と張り切っちゃってるから、見てて楽しいよ。


村の入り口から温泉までを商業地域。

メインストリートって言ったら大げさかもしれないけど、大通りを中心に、宿屋、食事処、お土産屋さんなどを建設中。


魔族領側(西側)には、農地を広げようという話になっていて、今、俺が素人ながら畑を作ってるんだ。


地面を耕したり畝を作って種などを蒔いたりして、それなりに楽しくやらせてもらってるよ。


今は主にサツマイモだったりジャガイモなんかを作ってるんだけど、時々、クリーナさ・・・げふんげふん、もとい、学者先生が土地を見てくれて、肥料を流してくれるんだよね。


害獣対策に山側の方に肥溜めなんかを転々と置いてみたら、それが良かったのか?今はあまり獣の被害というものがなくなってきたので、学者先生には、肥溜めのスペースが空いたら、そちらに肥料しょりしきれないふんなどを入れてくれてもいいですよーって話をしてるんだ。


周りの村にも肥料を入れる場所を確保してもらえるようにお願いして、学者先生が時々見てくれているようなんで、周りの村からも「学者先生が来てから野菜がすくすく育って、とても嬉しい」とか「あの若い学者先生、旦那さんはいるんかい?うちの息子なんかどうだい?」なんて声を聴くことが多いよ。


学者先生も、感謝の言葉や、愛の告白をされることが多くなってきたらしくて「村主さん、私、神様じゃなかったら、一生ここで働いてもいいくらい、今とっても幸せなんですけど、どうしたらいいと思いますか?」なんて言ってる。


神様のオフィスで、糞尿に囲まれ絶望してたクリーナさんはもういないかな?


そんなクリーナさんを見て、クリーナさんが神様辞めて人間になってくれても俺は歓迎するけど、天界のみなさんは大変なことになるんだろうな、と笑ってしまった訳です。


そんな天界の方々も頑張っているようで、くじ景品として封印されていた女の子はあと4体。


全員封印から解かれているみたいで、どこかで生活を行っているらしいんだけど、4人とも異世界人、いや俺と同じ日本人と一緒らしいので、もし困っているのを見かけたら是非助けて欲しいと手紙に書いてあったので、家族で話し合って、なるべく協力は惜しまないでやっていこうって事になってるよ。


一時期は結構ひどい事をされたと思ってたんだけど、イデアや神様達と接して見て、みんな悪意があってやった訳じゃない。

何とかしたいって思ってやったんだけど、たまたまうまくいかなかっただけなんだよね、とカミサンと話していて思ったんだ。


おひとり、アルテミスの世界で活動している男性の方がいらっしゃるみたいなんだけど、俺もどこで何をされている方かわからないから、もしケル村に来たら「日本人がここにいたんだよ」ってわかるように何かしておきたいなぁ~って思ってるんだけど、どうもアイディアが浮かばないなぁ~、ま、のんびり考えるか。


あ、話は脱線しちゃったけど、村の区画整理の話に戻すよ。


東側を居住区にしたいなぁ~って話があったんだけど、一生住む家だからって事で、そこらへんの移動に難色を示す方も少なくないんで、そこはゆるりゆるりとやってるみたい。


ただ、一番最初に東側に居住を映したのは教会兼孤児院。


今はそれに「学校」という仕組みも入ってるのよ。


比較的広い土地を確保出来たんで、孤児院と教会の建物とは別に「学びまなびや」という建物も作ってもらって、試験的に子供達に字と計算を学んでもらえる仕組みを作りたいって思ってるよ。


前はそこら辺を村長に直接かけあって言ってたんだけど、最近は、温泉や塩のからみで毎日笑顔でひいひい言ってるから、村の事務さんにアポイントメントをとって、それらを管轄する担当さんに、思っていることを書面と一緒に提出して、資金面は惜しまないので検討して見てください。とお願いしているよ。


一応、俺が前に相談した投資の話も受けてもらえて、日本円で約一千万円を村へ渡してるからか、たまに俺が村長か?って間違われることもあるんだけど、あくまで俺は「投資家」って事にしてるから、ゆるりゆるりと村が発展するのをみてにやにやしたいと思ってるよ。


ま、そんな感じで村が良い方向に発展しているのはありがたいんだけど、日本の事も進めないといけないことが多いいから、まだまだ俺もいろいろ頑張らないといけないなって思ってるよ。


さて、農作業も終わったから、温泉入ってゆったりしてくるか~


今日は何湯に入ろうかな?



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