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反省 その2

神社でお手紙をお願いしてから、4日経ったんだけど・・・


本当に何事もなく、当たり前の様な日々を送っている我が村主家。


ただ、ちょっとだけ違うのは、俺ら夫婦が、息子に断って夜中に移動することと・・・


「いってらっさーい~! おうちの留守は見ててあげるよ~」といってくれる人?達の存在だ。


神社でお供え物?頼まれ物?としてお菓子などを買って置いといたところ、神社で見ていたであろう当人たちが、何かと自分たちの事を気にかけてくれてるらしく、夜中、異世界に移動する自分達が、息子の事を心配してどうしようか?と思っていた時に声をかけてくれるようになったんだ。


なるべく家を空けないようにする工夫はしているんだけど、それでも息子一人だけの時間が出来てしまうので、その声の存在が自分達にはとてもありがたいんですよ。


なるべく迷惑にならないようにと、時間をかけないようにしつつ、姿が見えない声だけの方々に何か出来ないものか?と、出かける前、机にお菓子などを置いて「良かったら召し上がってください」とホワイトボードに書いて置いておいたら、少しずつなくなっていたので、それ以来、自分たちが移動する際にはなんらかの品物を置くようにしてるんだ。


姿が見えないから、その存在がなんだかわからないんだけど・・・


最近、近所の噂話などで「小学生を襲おうとした変質者が襲う前に勝手に転んで大けがしたあと取り押さえられた」とか「車で小学生を連れ去ろうとした不審者がいたが、車が故障してクラクションが盛大に鳴り響き、近所の人が異変に気が付いて逮捕へ結びついた」なんてハプニング?が起こっているらしいので、俺らは勝手に声の人達のおかげなのかな?って思ってるんだ。


見えないけど心強い隣人の存在。いつも本当に感謝しています。




あ、あれから少ししてから、お手紙の返事も帰ってきたんだよね。


いろいろ長く書いてあったんだけど、「今までの事を反省して一からやり直してみます。人の立場に立って考えられる神様になれるよう、日々精進していきます」と書いてくれていたので、そうなってくれたらいいなぁ・・・そしたらまた一から話をして、協力できるところは協力していけたらいいなぁ~って思ってるよ。


今のところ、未開封のフィギュア状態の女の子達は回収できたみたい。


開封された女の子や関係者の事は書いてなかったけど、もしなんらかのお願いがあったら協力してあげたいね、とカミサンと話しているので、その時はいろいろ出来るといいな、と思ってるよ。




手紙と言えば・・・

イデアが協力したショッピングモールの企画が通ったらしくてね、是非一度ショッピングモールに遊びに来てください!って企画部さんと広報さん、そして映像スタッフの皆さんからのお手紙と、みんなで最後に撮った写真が入った手紙が届いたんだよね。


写真もわからず緊張しているイデアの顔が面白くて、家族で笑ってしまったんだけど、あれからうちの生活って大きく変わって行ったので、これはこれでとても良い思い出だよなぁ~って・・・今家の一番目立つところに飾ってあるよ。




明日からの土日を利用して、ショッピングモールにも遊びに行きたいと思ってるんだけど、今一番気になってるのは、アデルたちが主体となって進めているスパリゾート計画の事。


ここ一週間ほど、地球にあるスパリゾートの資料をまとめたり、経営方針などのアイディアを持って行きながら、夜な夜なアデルたちといろいろ話していて、徐々に形を作って行っていたので、まずは明日、そちらのほうに家族で遊びに行こうと思ってるんだよね。


たしか明日からプレオープンしたい!なんて言ってたから、それなりの準備はしているだろうし、お客様として行ってみて、体験して指摘できるところがあったら言ってあげたいと思ってるのもある。


それに・・・何より、村に籍を置いてるんだからお金を落としたいというのもあってね・・・


最初なんだから失敗したくない・・・というのは一番に思っているところだと思うんだけど、失敗から学ぶことも多いし、そこから反省して直していき、お客様に愛される施設になってくれれば、評判があがることはあっても下がることはないから、出来ればちょっとした失敗はどんどんしてもらいたいくらいだと思ってるよ。俺は。




あちらの世界で夜中にいろいろ話していたんだけど、あれからみんなでいろいろ話し合って「領主への嫌がらせ」的な計画は止めちゃったんだって。


それらに使おうと思っていた塩や砂糖、胡椒は、今までお世話になった近隣の村への貸し出したり売ったりしてて、その代わりに、いろいろな村にある特産物や技術などを教えてもらったり、村に来てもらって協力を仰いだりしてうまくやっているらしいので、それはそれでよかったなぁとほっとしたんだ。


山を挟んだ魔族の存在は今のところ考えないようにしているんだって。


害獣などを駆除してくれている人達にもいろいろ意見を聞いてるんだけど、魔族と戦おうなんて思ったら領主が来ても何もならないから、逃げるしかないだろう・・・

それだったら、お客様として笑顔で出迎えて、温泉入ってもらって満足してもらったほうが利口なんじゃないかな?なんてみんな笑いながら言ってたんで、それはそれでいいんじゃないかと思うよ。


まずは「いのちだいじに」で

そして「笑顔で楽しく」生きてください。


俺はそうあるべきだと思いますし、笑顔でいれれば、どこかで失敗してもまた笑って生活できると思うんで・・・そこに種族性別老若男女は関係ないと思うんで、どうぞ楽しくやってくださいよーといいながら、夜中酒を飲みかわす毎日を送ってるよ・・・



最後にイデア・・・


今、孤児院を作るお手伝いをしているよ。


俺らがイデアに会う前、子供達を助ける行動をしている時、知り合った若いシスターさんがいたらしいんだけど、孤児院のあてを探して尋ねたら協力してくれることになったらしくてね。


今、子供を持っていたり、子供達の事を気にかけてくれる人たちに協力してもらって建物を建てたり、子供達の衣食住について日々話し合ったりしてるらしいよ。


つーのも、マネックスがイデアと一緒にそっちを手伝ってくれてるから、俺そっちはマネックスにお願いして手を出してないんだ・・・時折、二人がふざけあったりして笑ったりしながら作業しているのを見て、こういうの見たかったんだよな・・・ってたまに涙する俺がいるよ。



ただ、たまに地球に来て、困惑した顔をしながら何か言いたそうにしてるんだけど・・・あれはなんだろう?俺にはそうやってて、カミサンにはいろいろ話してるみたいだから、一度本気で話を聞いてみたいとは思うんだけどね・・・


年頃の娘をいきなり持ってしまったから、正直、こっちも困惑することがあるんだけど、まぁ~本当に話を聞いてほしいときは言ってくれるんだろうから、その時は何よりも優先して話を聞こうと思うよ。



いや~ごめんね。

明日本当に早く行きたいから、そろそろ寝ますよ。



昔、遠足の時ワクワクして寝れなかった・・・あの感覚を今味わってるよ。


楽しみだなぁ・・・いろいろ。おやすみなさい。


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