クリーンの神様とトイレ その4
お、俺のスパリゾート・・・
ゆったりたっぷりのんびり・・・
ホテル・・・・み・・・おっとあぶねぇ・・・あぶねぇ・・・
いやね、未だにスパリゾートの夢あきらめきれなくて、引きずってるんだけどさ、さっきからこのテーマ曲が頭から離れなくてさ。
もう何にも考えたくないから、ひたすら持ってきたスコップで穴掘ってるのよ。
最初野郎どもと一緒に穴掘ってたんだけど、自分じゃ気が付かないけど、ものすごい勢いで穴掘ってるらしくて、かえって邪魔になるって断られてさ、仕方がないから、山の周辺に穴掘ってるんだよね。
↑山並み方面↑
池池 溝溝溝溝溝溝溝
溝山山山山溝
溝山山山山溝
溝山山山山溝
道道 溝溝池池
道道
↓住人居住方面↓
いや~ホント絵心が無くて申し訳ないんだけど、イメージはこんな感じ。
山のどこからぬるま湯・・・もうお湯でいいよね?・・・が流れ込むかわからないから、山の周辺に溝を掘って行って、溝で受けたお湯を池に流し込んでいくという方法を考えてるんだ。
俺素人だからこれが最善かわからないけど、あくまで応急処置だから、村長にはあとで土木関係に詳しい人探してきて!ってお願いしてるのよ。
で、今俺がいるのが、山並み方面の池予定地の近く。
野郎共がいるのが、住人居住方面の池の近くなんだけど・・・俺、一人で山の半周くらい掘っちゃったんだよね・・・たまたまこっちの土が柔らかいだけなのかな?なんて思ったんだけど、持ってきたスコップで掘ったら面白いように掘れちゃって調子に乗っちゃってたよ。
元々土いじりは嫌いじゃないから、小学生の土遊びの延長上みたいな感じで溝を掘っててね、今は溝の深さや幅を整えてるところなんよ。幅は2mくらい、深さは1m前後くらいかな?
池にお湯が行きやすいように微妙に高さを考えたりしてるんだけど、あくまで素人がやってることで、これが正解かどうか全くわからないから、あとは実際にお湯が入ってみてから修正してみるしかないかもね。
一応、居住方面に溜まるはずの池の水は、生活に必要な水として利用できるといいんだけど・・・と村長さん達と雑談程度に話をしてたんだけど、考えてみたら、あと1日で帰らないといけないんだよね、俺達・・・
また休みとか深夜を利用してちょくちょくこっちには来たいと思ってるんだけど、腰を据えて村のためにいろいろ出来るのは今日明日以降はいつになるかわからない・・・
段々気持ちがこっちの世界に傾いてきてる俺だけど、今住んでいる日本という国も好きだし、育ってきた環境を捨てる勇気もまだないから、そこらへんはしっかりじっくり考えないといけない・・・
俺一人だけだったら、何にも考えないで仕事辞めちゃってさ、こっちでのんびり旅してるかも知れないけど、俺には幸も勇気もいる。日本と言う国に籍を置き、一応まっとうな仕事もしてる。親もいるから心配もかけられない・・・なんて思ったら、まだまだ考える時間が欲しいなと思ったんだ。
丁度あちらも休憩に入ったらしいから、そこらへんを話したくて、村長・雑貨屋さん・アデルに来てもらって話をする。
・あちらの世界にいろいろ置いてきたから、明日にはかえらないといけない。
・明日から、一日はいれないが夜から朝方にこちらに来ることになる。
・深夜、山の方面がうるさくなるかもしれない。
と頭を下げると「おっちゃんもバタバタ大変だなぁ」とアデル。
「ここまで村の事を考えて頂いただけでもありがたいです。私からは何も言えません」と村長。
例の悪だくみ・・・ちゃんと成功させますよ!任せてください!」と雑貨屋さん。
いや~この世界に来て、最初にこの人達に会えて本当に良かったよ・・・俺・・・
一応ね、いろいろな人にいろいろな事を言いすぎて、よくまとまらないから、あとで村民集会でもして俺が何を言っていたか?何をしたいって言ってたか?まとめてみてもらえると嬉しいし、出来る事からコツコツやっていけば、楽しいことが出来ると思うと伝えると、わかったとの事だったので、最後に「トイレ」について説明する。
溝を掘って溝に水が流れていると仮定し話をする。
溝をまたぐように木の箱を置いて、そこに穴を開ける・・・本当は石が良い!と力説も忘れません。
穴の上に座って用を足すふりをして、石を便に見立てて穴に石を入れる。
石が水に流れていき、流れた先で糞と水分に分け、糞は各畑で発酵させ肥料にし、水分は浄水施設・・・と言っても、尿などを含んだ水分だけが流れる場所を作り、そこに小石、炭、布、小石、炭、布・・・最後に浄水のスキルを持つスライムさん達に協力してもらい、飲むには適しないけど、害のない水にして再利用する。
そんな仕組みを説明すると「自分や家畜の糞も再利用ですか・・・」と難色を見せる面々。
そもそもトイレがないという状況が信じられない俺としては、是非とも一か所でいいのでやってみて欲しい!とごり押しして見ました。
あと農業に対しても、畑を持つ人たちの前でやったことを、村長にも伝えてみたんだけどね。
畑を耕して、溝を掘りながら畝を作り、作物の種などを蒔き、水や肥料を与えて様子を見ていく。
そんな簡単な説明と目の前で簡単に畝を作って行くと、そちらも考えてくれたようだ・・・
あと、お母さん家にいる子供たちの面倒を見て欲しいのはもちろんなんだけど、協会などを誘致して、身寄りのない子供たちをまとめて育てる孤児院的な施設もゆくゆくは作って行きたいと言うと、村長頭を抱えているよ・・・
まぁ~それだけ、ここにはいろいろなモノが足りないし、いろいろなものが入ることによって、さらにいろいろなモノに気が付くから良い機会だと考えてくださいよーなんて言うと、あははは・・・と乾いた笑いをする村長・・・ま、まぁがんがれと一言。
最後に・・・
自分達の本来の目的である「イデアを探しに来た」事を改めて伝え、もしかしたら夕方あたりにここら辺に現れると思うので、見かけたらお母さん家に呼んで欲しいとお願いすると、そちらは快く了解してくれたので、ほっとする俺。
まぁ~これからもちょこちょこ顔を出しに来るのでよろしくお願いします。と改めて頭を下げ、子供達に会いに行くので離れるという事を言いながら、一度山に向かう俺。
本当に時間がない・・・
でも出来る事はやっていこう・・・
最後の最後までね。




