衣・食・住・・・さあどうする? その2
うん・・・まぁ・・・お約束だけど一応言っとくな!
「「 の ぞ き 厳 禁 !!! 」」
アデルも一緒にありがとうございました。
カミサンとアデルのお母さんも一緒に入ってるから、さすがに男連中は外に出たんだけど、見えないけど、音は結構響いて聞こえてくるんだよね。
「いやぁ~意外と気持ちいいもんだねぇ」とお母さんの声が聞こえて来たかと思ったら、「全くそんな貧相な体して、もっと食べないと旦那さん逃げちゃうぞ!ほれほれ~」「あひゃっ!や、やめてください!」なんて声が丸聞こえ。
ただ、ここにはおこちゃまもいるので、教育的によろしくないという事で、聞こえるか聞こえないかはわからないけど、あ~う、ううん!とわざとらしい咳ばらいをすると、声が小さくなり、代わりに子供たちの賑やかな声が聞こえてきたので一安心。
一応俺が入り口の前に陣取る形で座って、そこから輪になるような形で野郎どもがいるわけなんだけど、まずは、子供達に対してウォータースライダーを提案。
もしここの湯の量を増やし安定させることが出来れば、水の心配もなくなるし、お湯に入って思いっきり遊べる施設をここに作りたいんだよね。と言うと、子供達が興味を示してくれたので、木の枝で地面に絵を描いていきながら説明する。
お風呂のように裸で入るのではなく、水着という名の着物を着て、老若男女問わず一緒の空間で水に親しみながら遊ぶ。そこには広いプールだけでなく、高いところからお湯を落として打たせ湯にしたり、可能であれば滑り台のような場所を作ってお湯と一緒に滑ってくる施設なんかも作りたいと言うと、大人たちもワクワクしているようだ。
それらが村民に定着してきたら、今度は他の村や町の人達にも来てもらえるような宣伝活動などを行ってさ、お風呂でお金が取れる村になれば楽しいかもなぁ~って言うと、「おもしれぇじゃん!それ!」とアデルや雑貨屋さんが食いついてくれたので、まだまだ夢物語の範囲だけど、実現したいなぁ~って思ったんだ。
あと、子供達に、今日はアデルのお母さんのおうちにお泊りになるから、おうちに入る時はきちんと「今日はよろしくお願いします」と言ってね、というと、「わかった」と大きな声が聞こえてきたので、よろしく頼むね、と言いながら、なんとなくここらへんの地図を地面に書いてみる。
子供達も、大人も混ざって、今、ここらへんってこうなってるんだけど、もし、ここから沢山お水が出るようになったらどうしたい?と言うと、みんな躊躇してたんだけど、一番小さい子が山の近くに大きな丸を書いて「ボクはここにお水をいっぱいためて、ぱちゃぱちゃしたい!」と言う事を言ったのをきっかけに、話が広がってきたので、一歩下がって様子を見ていた。
子供が書いた大きな滑り台だったり、大きな食べ物の絵を、大人たちが見て「じゃあこうしたら面白いかな?」「あ、こうしたら作物育てやすいかも?」「いっその事、ここら辺に大きな通路でも・・・」ともう少し細かい描写を入れていく。
なんだかいろいろごっちゃごちゃになってきた地図を見て、大人も子供も馬鹿みたいに笑いだし、「こんなの出来たらきっと面白いよね」なんて笑顔になったのを見て、そのいたずら書きと笑った姿をスマートフォンでこっそりとってみた俺。
俺にどこまで出来るかわからないけど、その笑顔の先をみせてあげたいなぁ
そんな事を思いながら、一緒にすっげぇ地図だなぁ!とか、これすっごい面白そう!誰これ書いたの、天才じゃん!なんて言いながら笑っていると、後ろから「お待たせ~」とカミサンの声がしたので、振り返ってみると、女性陣みんなそろって俺が言ってた格好になってるの。
色は薄いクリーム色・青・黄色に、下はオレンジ・紺・茶色・緑といろいろ。
カミサンとお母さん二人は上は一緒で、下はスカートとズボンで分けてる。子供達も上は同じようなデザインなんだけど、下は七分丈くらいの軽そうな短パンみたいなものをはいてるんだ。
やたら時間がかかるなぁ~とは思ってたけど、まさかここまで準備してるなんて!と感心していたら、、カミサンが「ねぇねぇ似合ってる?」なんて言ってきたので、うんうん!似合ってる!カミサン最高!それにみんなもとってもかわいい!良く似合ってるよ!なんて褒めていると、まんざらでもない様子の女性陣。
ただ、ごめん、これどうやって手に入れたの?なんて言うと、カミサン曰く「マネックスさん最高なんです!」との事。
なんでも、俺がマネックスに譲ったノートパソコンで日本のショッピングサイトから購入してくれたらしく、カミサン達が身体を洗い終わって、ちょっと遊んだ後に出てみると、すでにその服が用意されていたそうだ。
「同じ女の子なんで、勝手にサイズなんかも測らせてもらったんで申し訳なかったのですが、みなさんの喜ぶ顔が見たくて」というマネックスに、みんな感謝を通り越して感動して、みんなで「マネックスさん最高!」とさっきまで盛り上がってたそうだ。
つーか・・・本当にびっくりした・・・
まさかこんなにすんなり品物が用意できる環境を彼女は自分で作っていたんだなぁ~と思うと、ちょっと話を聞いてみたくなり、マネックスを呼ぶと、「すいません、調子に乗ってお金いっぱい使っちゃいました」としょんぼりしていたので、必要経費!OKOKOK牧場よ!と笑顔でサムズアップすると、ほっとしたのか喜んでるよ。
日本のショッピングサイトからモノが買えるという事は、こっちの手間も省けるから早く行動を起こせるので本当に助かる!ありがとうありがとう!と言うと、マネックスが「旦那様お願いがあります」との事。
なんだい?というと、「私も奥様達と同じ服装してもいいですか?」なんて真剣に聞いてくるもんだから、思わず笑っちゃって・・・もちろんだよ!もしお金の心配があったら相談に乗るから言ってよ!なんて言うと大喜びで着替えに走ったマネックス。
・・・ってもう買ってたんだね・・・
着替え終わったマネックスもとっても可愛いと思ってると、なんだかソワソワしているので、「マネックスもとっても似合ってる。」というと、満面の笑みを浮かべて飛び跳ねたので、なんだか娘が二人に増えた気がして思わず頬が緩んでしまう俺・・・
さて、まぁ~俺らも続いてお風呂いただきますか~
さぁ野郎ども風呂行くぞ~と言うと「うぇーい」なんて声が聞こえてきたので、思わず笑いながら風呂に向かった俺ら野郎衆。
さぁ!さっぱりして楽しい事いっぱいやるぞ~!!!




