山かったどーーーーー!!!!!! からの・・・ その2
<<その頃、山の幸さんは・・・>>
こほん、私、ゆきです。
旦那は「目が~目が~!!!」なんて言いながら爆走して村に向かって行ってしまったので、私は今、大勢の子供達とご飯の準備をしているところなんですよね。
そう言えば旦那、いつ自分が特別な能力を持ってるって気が付くんだろう?
走ってる時も、走った後に砂ぼこりが左右に飛んでたし、一瞬にして見えなくなったので、多分、必要な時に身体強化の魔法がかかっている気がするんだけど、見てる限り、全く気が付いてないみたい。
まぁ~言っても体感しないと信じられない人だから、ほっときますけどね。
さて、目の前の子供たちに料理を作ろうとしたんだけど、やっぱり困った時にはカレー。
人数いる時はカレー。旦那曰く「カレー最強!」らしいので、おとなしく作ってみたいと思います。
なんだかんだ家に常備してあるカレー粉、ニンジンたまねぎじゃがいもなんかも、何かに使えるかな?と思って持ってきてたのが幸いしたようです。
お義父さんが畑でいっぱいジャガイモ取ってきてくれたのを持っていたのも良かったようで、子供達にはお腹いっぱい食べさせてあげれそうなのも嬉しいですね。
最初一人でやるのは辛いなぁ~なんて思っていたら、子供達も私が材料切っているのを見て、興味を示してくれたようで、何かお手伝いしたい!と言ってくれたので、みんなには野菜を洗ってもらってるの。
昔、勇気も私にべったりついて「何か手伝おうか?」なんて言ってくれたのを思い出して、いろいろお願いしているんだけど、姿はいろいろだけど、子供って変わらないなぁ~なんて思いました。
洗うお水は、今のところ私たちがいる場所で沸いているお水を使っているんだけど、実際に調理するお水は私が持ってきたお水を使う予定だから、食中毒だけは大丈夫かな?
そんな事をやっていると、一部の子供たちが部屋のはしっこで何か見つけたみたいで、わいわい遊んでるの。
「わーい、このぷよぷよ面白い~」
・・・えっ!ぷよぷよ?
この山のあちこちに岩はあっても、そんなところなかったよね?なんて思いながら何か面白いのあったの?なんて近づいてみてびっくり!なんだか緑色の丸くてぷるんぷるんしている物体が5~6個あるの。
私が間違えてなかったら、これってスライムって奴?
思わず「離れて!」なんて子供たちをどかして、スライムらしきものをにらみつけると、大きいスライム2体が小さいスライム4匹?をかばってるように見えてきたので、そのままじりじり離れて様子を見る。
子供たちには「あそこに近づいちゃ駄目!危ないよ!」というと、「ちぇーっ、ただぷるんぷるんしてるだけで何もしてこないのになぁ」と残念そうに言っているので、あれがスライムだったらモノを溶かす液体を吐き出す可能性もあるから変に刺激しないでね!と念を押して、再度調理をするも、どうしても気になるプルプル。
本当は私も触りたいよ!
だって、ファンタジーの世界っぽくていいよね!
スライムって言ったらゲームによっては吐しゃ物のようにドロドロでとてもお会いしたくないような容姿をしているものもあるのに、ここの世界ではあんなに丸くてぷよぷよしていて、ぽよんぽよん跳ねるんだよ!正直いいなぁ~って思うよ。
だけど、もし子供たちに危険が起こったらって思ったらお母さん的な私には耐えられないからね!
ってそこ!目を盗んで触ろうとしないの!!!!ゴルァ!!!!!!!!
仕方がない・・・まずはこのスライムちゃん達をどうにかしないとね。
う~んと、マネックスさん、どうしたらいいかなぁ?
戦うのは簡単だけど、相手が何もしてないし、子供達にも何も危害加えてないから、出来たら話し合いとかで何とかならないかなあ~
そう魔法のかばんにいるマネックスさんに声をかけると、「奥様、では、スライムに変身してみてはいかがでしょうか?」と言われ、あっそうか!と手を叩くと、子供達が一瞬びくっとしたのでごめんねと謝りながら、「今から魔法使うけど驚かないでね」と言い、目の前のスライムに変身する。
視界が急に下がって、目の前が緑色に映り、軽く波打ってる。
感覚的にちょっと気持ち悪いけど、一応これでスライムになれたのかな?と思ったら、目の前のスライムさんがこちらに向かって声をかけてくれたんだ。
「おおっ!偉大なる魔導士様、私はスライムパパ。けっして悪いスライムではありません」
「スライムになっても凛々しいお方、スライムママ、メロメロでありんす」
・・・どっかで聞いたことのあるセリフと、何故に花魁言葉なの?と疑問に思いながらも、一応話が出来そうなので、ちょっと話を聞いてみると、スライムという種族?は他のモンスターに比べはるかに弱く、自分の身を隠すために日々いろいろな場所を転々としているらしい。
ただ、以前、この鉱山に来た時、落石に巻き込まれたスライムパパを、鉱山で働いていた子供が助けてかくまってくれたらしく、それ以来ずっとこの鉱山の上にある穴の奥で暮らしているとの事。
いつもはあまり姿を見せず、ひっそり行動しているらしいんだけど、久しぶりに子供の賑やかかな声が聞こえてきたので、あの時のお礼がしたくて姿を現したら、子供に囲まれてツンツンやられたらしいんです。
その時に助けてくれた子供の魔力を私から感じ、なんとか声をかけたかったけど、子供を怪我させるわけにもいかず、自分の子供達も襲われかねないと思い動けなかったという事だったので、子供達のいたずらに対して謝ると、「殺されないだけ、ましでありんす」とママ。
このスライム。
たまに子供相手でも、石を投げられてクリティカルヒットなどを出されると一発でやられてしまうくらい弱いので、普段は隠れながら木になっている果物をとったりして暮らしているらしいんだ。
今まで良く生きてこれたねというと、「逃げ足は得意ですから!」とプルンとしながら胸?をはるパパ。
話が出来るのはわかったし、少なくとも悪いスライムくん?さん?ではないこともわかった気もしますが、これからご飯も作らないといけないし、このスライムさんも守ってあげないといけない。
う~んどうしよう・・・
出来たら早く帰ってきてくれないかなぁ?まーくん。




