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検証と残念騎士 その2

転移の後はやっぱり気を失う俺。


再び記憶が戻ると、俺はカミサンに膝枕されながらソファーに寝ていた。


あれっ?マネックスは?というと?


「何故だマドモアゼル ユキ!そんな野蛮人より、可憐で美しい私と言うものがあるだろう・・・あぁ嘆かわしい事だ」と、何故か正座をしながら黄昏てるのよ。


何故に西洋の騎士が正座なんだ?って思っていたら「それは私の夫をけなしたからです!反省してください!」とカミサン。


・・・俺・・・愛されてたよ・・・


ありがとん!カミサン!


俺ちょっと涙が出て来たよ!



だけどね、カミサン。


コイツを懲らしめる、効果的な方法あるんだけど、忘れちゃった?


ま、まぁ、いいや


しっかり反省してもらいましょ、フハハハハハハハ


俺はしっかり覚えているんだけど、どうやらカミサンは忘れているようなので、俺はちょっと準備してくる~と言って、寝室からあるものを持ってきて、西洋騎士様の前に置く。


それを見た途端、西洋騎士様の凛々しい顔がどんどん崩れてきて、何かに恋する乙女のような顔になっていくのを見逃さなかった俺。


ま、まぁ、それを右に移動させれば右に、左に移動させれば左に視線が行くから、もうわかりやすかったんだけどね~


そんな、何かに首ったけな騎士様の目の前でねこだましをかまして、無理やり俺のほうを向かせると、「無礼な!この私に向かって何をするか!」と、相変わらず生意気な口をきくので、ちょっと反撃させてもらおうとにやにやする俺。


カミサンの「なんか、とってもあくどい顔してる」という声なんか聞こえませんからね、にやにや。


あ、そういう事言っていいんですか?騎士様~


今回、カミサンが本当に本当にお世話になったので、お礼の品として、あんなものや、こんなもの、プレゼントしようと思ってたんですけど、野蛮で粗暴なおっさんからじゃ嫌なんですか~?


そう言いながら、スマートフォンに移る、可愛い系のキャラクターの画像を見せまくる。


「はわわわぁぁ~このコロンとしていて、ちょっとだるそうだけど、つぶらな瞳でボクを見ているくまさんかわいすです」「あ、おくちがバッテンですけど、お目目とのバランスがとってもキュートなこのうさぎさんもなかなかいいですー」


そして、うちに偶然いてくれた、おくちがバッテンなうさぎさんぬいぐるみを俺は抱っこしているのだ。


さらに、とってもわざとらしく、ぬいぐるみと一緒にお話をする、他人から見たらとっても気持ち悪い一人芝居をしはじめる俺。


「あのねうさぎさん。この騎士様ね、この粗暴で野蛮なおっさんが、ぬいぐるみなんか持ってないって思って、意地悪するんだよ。ボクはね、騎士さんにプレゼントを渡したいだけなのに、こんな粗暴で野蛮なおっさんなんか!っていじめるんだよ」

『えっ?ワタシいじめっコキライ。私のいるセカイではね、みんなナカヨシなの』


「おっさんだって人だもんね、いじわるされたら傷ついちゃうよね」

『かわいそうかわいそう・・・ワタシキシサマなんてキラーーーーーイ』


裏声を駆使して大きいぬいぐるみを操り、我ながらなんて気持ち悪い事やってるんだろう?と思っていると、カミサンはドン引き、そして宿題が終わった勇気は大爆笑している。


当の騎士様というと、あわわ言いながら、顔を青くし


「ボク・・・ボク・・・うさぎさんに嫌われたくないよ・・・くまさんも、うささんもだいすきだよう・・・ごめんなさいごめんなさいごめんなさい・・・旦那様・・・」


そう言うと、俺に飛び込みえぐえぐ言ってるのよ


俺の胸にいるのは、小さな少女。



やっぱり変身溶けたね。思ったとおりだったよ。


実は俺、マネックスが出てたゲームの設定集やイラスト集を持っていて、マネックスの生い立ちやその後なんかを見てるんだよね。だから知ってたんだけど、マネックスの本当の正体は10代の少女なんよ。


とある領主の長女だったマネックス。


本名はロマネシアっていうんだけど、家督をつぐ長男である兄が急死してしまい、長男のふりをしなければならない状態になったのをきっかけに、様々な騒動に巻き込まれ、物語の流れに飲み込まれていくという設定だったんだ。


最初は男として生きていかなければならないという使命感から、キザな男性を演じていたんだけど、主人公と出会い、自分と言うものを見直し、自分自身が何も隠すことなく生きていっても良いのだ!と思った瞬間から、キャラクターの外見は装備を着たかわいらしい女性に変わっていく。


好きなものは、可愛いもの。可愛いは正義らしい。


可愛いもので釣れば大抵寄ってくる、なんていい加減な設定もあったから、今回いじってみたんだけど、こんなに泣かれるとはね。


「ボクもう意地悪しない。素直になるから」


そう言うマネックスに、「こっちも大人げないことして悪かったよ」と、うちのうさこさんを渡すと「わーい」という言葉と同時に抱きついてニヤニヤしている。


本当は、このうさこさんのほかにだらだらくまさんや、リボンをつけたねこさんとか、ねずみの王国の王子様なんかも考えていたんだけど、それはおいおいでいいか。


あの~マネックス?ロマネスク?ちょっといいかな?


「あ、はい、私マネックスでいいです。みんなそう呼んでましたから。」


改めてお礼を言うと、私は何もしてませんからと素直で謙虚なマネックスに違和感を感じつつ、このまま、はいさよならってわけにもいかないし、申し訳ないから、何かできることないかな?なんて相談したら、


「もし良かったら、このまま魔法のかばんの中で生活させてもらってもいいですか?」との事。


なんでも、もともとゲームのデータであったが、カミサンとイデアの魔力などの影響を受け、実体を持たない思念体、幽霊見たいなもんかな?になったそうなので、居場所はどこでもいいんだけど、素直にカミサンや俺らと一緒にいたいらしい。


気に入ってくれて何よりだし、でも衣食住はどうしようかな?と思っていると、食べ物は、今魔法のかばんに残っているイデアの魔力を少しずつもらえれば良いし、住む場所は魔法のかばんに十分すぎるくらいのスペースがあるのでそれで良い。だけど衣類はなんとかしたいなぁという事。


なんで、倉庫番として、マネックスを雇うことにしたよ!


主に魔法のかばんに入っているものの整理がお仕事。それ以外は自由にしてくれて良い。


もしかしたら助けを”お願い”することがあるかもしれないが、その時は別途お礼をするということで話がまとまりました。月3万円が報酬額、必要経費などは要相談。とりあえずなんだけど自分のお小遣いと同じ額でごめんね。


その結果、今まで魔力があった人だけが魔法のかばんを使えるという設定になっていたんだけど、マネックスが間に入ることで、魔力がない俺でもかばんの中身を出したり入れたり出来るようになるということ。


「セキュリティも任せてください!」という事だったので、俺の中からすっかり、うざいマネックスの存在が消えてしまいました!現金だなぁ~俺も。


仕組みはわからないけど、買い物も自分でどうにかするということでしたので、それは任せました。


「えっと、改めて、村主家へようこそ。よろしくな」と俺。

「かっこいいマネックスもいいけど、素直なマネックスも好きだよ」とカミサン。

「なんかわかんないけど、たまに遊んでよー」と勇気。


さてさて、そろそろ本腰いれて、イデアを追っかけよう!頑張るぞ!村主家!!!!

実はここ一番苦労しました・・・

何も考えなければ簡単に表現できたんですが、どうしても性の表現をしたくなかったので・・・

新たな一員を迎え、楽しく頑張る村主家をこれからもどうぞよろしくお願いします。

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