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検証と残念騎士 その1

さてと、飯も食ったしこれからどうしようかな?なんて思っていると、カミサンが試すかのように「まねする」を行っている。


「チェンジ!」

イデアの姿から、カミサン本人の姿に戻る。

なんだかとっても晴れ晴れとした笑顔だ。


「チェンジ!」

今度はマネックスの姿か。

ダメだ・・・カミサンだと思ってるのにむかつくorz


そして最後のチェンジで再びイデアの姿に戻って、なぜか自分の胸をもみもみして感触を確かめてるカミサン。


「いいなぁ」なんて俺聞こえないよ、俺、カミサンの小さくても全然構わない!とってもとっても大好きだよ。


そんな暖かい目をカミサンに向けていると、「まーくんもいろいろ試してみてよ」との事。

あ、今更ながら俺、正木まさきなんで、カミサンと二人の時はまーくんとゆきって呼んでるんだよね。どうでもいいかもしれないけど、一応ね。


そうは言っても、俺、魔法使うきっかけなんかなかったもんなぁ

運動も、昔剣道やってた名残で素振りくらいしかやってないもんなぁ。


まぁ~手持ちブタさんだから、ちょっとそこらへんの枝でも振ってみるか。


そう思って、近くにあった自分の胸くらいの枝を持ってみると、やたら軽い。


ナニコレ?

しっかり手に持ててる感触はあるのに、全然重さを感じない。木刀ほどでもないけどそれなりに厚さもあるし、そこそこ重いと思ってたのに、なんでだろう?そこら辺の木に軽く当てるとコンコンと良い音がするので、一応普通の木なのかな?


おかしいなぁ?と思いながらも、ちょっと素振りをしてみる。


最初は一回、足の位置を整えて、まっすぐにきれいに滑らかに振れるかどうか確かめる。


前に意識を向けながら、なるべく遠くの位置で腕を伸ばしつつ、柄の部分を絞りながら振りを止める、というのが俺の素振りのやり方なんだけど、振って止めた瞬間 ”ぱきぃ” という乾いた音と同時に枝が折れたよ。


持ち手の部分も枝も真っ二つ


ありゃ?枝が腐ってたのかな?なんて思ったんだけど、折れたところを見るとそんな様子もない。


なんだかよくわからないけど、軟弱な木だなぁ~って思いながらも、代わりになりそうなものがないかとうろうろしていたら、見るからに重そうな青銅らしい剣があったので、ワクワクしながら持ってみると、これも「重量あるの?」ってくらい軽い。


ファンタジーの世界で良く紹介される、ゴブリンとかコボルトなど下級モンスターが、人間から盗ったりしたものなのかな?あまり良い代物ではないのかな?なんて残念に思いながらも、数回振り回し、それでも満足な振り方や重量感を得られなかったので、つまらなくなった俺。


そろそろ帰らないと勇気も心配すると思って、カミサンにそろそろ帰ろうよ、と言うと、カミサン。なんか手に火の玉持ってるよ。


しかも笑顔で「ピッチャー第一球投げました~」なんて、こっちに向かって投げてくる!!!


「おわっち!」なんて変な声をあげながら、投げられた火の玉を見ていると、ものすごく遅くヘロヘロした球だったので、慌てた俺って馬鹿だけど、カミサンもカミサンだよ、旦那に向かってファイヤーボール投げる馬鹿何処にいるかねぇ~なんてイラっと来る。


これって本当は打ち返せばいいんだろうけど、考えてみたらここは森の中。


打ち返して、火の玉が木にぶつかって燃え出したら、大惨事になりかねないので、仕方がなく地面に落とす事にしたが、いくら火の玉を待っていても来ないので、自分から向かって行って手に持っていた剣で上から叩き落す。


その瞬間、持っていた剣が粉々に散ってしまったので、それにも驚いたが、叩き落したと思った火の玉の形に地面に穴が開いていたのにも驚き、カミサンを見ると、カミサンもぼーぜんとしてるよ。


えっ?これ?ただのお遊びなんでしょ?なんでなんで?なんて思っていると、地面にあけてしまった穴から、何やら?


ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・


ゴゴゴゴゴ・・・・・・・・・・・


と音がして・・・・


一瞬止まったかと思ったら、いきなり水?お湯が吹きあがってきたんよ!!


俺慌てちゃってさ、熱くもないのに、あっちあっち!言いまくって、でも、よくよく手を触れてみると、ちょっとぬるいくらいの水だったりしたもんだから、なんだかダンスィスイッチ入っちゃったみたいで、思わず着の身着のまま水浴びしちゃってね。


驚きながら近づいてきたカミサンの手を引っ張ったら、カミサンまで水浸しになって、なんか二人で笑っちゃったんだよね。


森のど真ん中。


だーれもいないや~って思って、着てるもの脱いじゃって、パンツ一枚でバシャバシャ。


カミサンも着てるもの脱いじゃって下着だけでバシャバシャ。


水かけあいまくって、ワハハハ笑いまくって、お互い疲れたので、近くにあった大きな岩の上で寝っ転がりながら休憩。

久しぶりに童心にかえって遊びまくったお互いを見て笑いながらも、少しするとカミサンから「ごめんね」とこの声。


いつもは、貴方を止める役なのに、今回は私がいっぱい無茶して止められそうになりながらも自分の無茶を通してしまった。と、申し訳ない気持ちでいっぱいになったようで、こちらのほうにコロンと転がってく来たので、ぎゅーっと抱きしめる。


いろいろ考えてもどうにもならないことなんかいくらでもある。

時には無茶だってするよ。俺なんかいつもそうだ。

なんてにこっと笑うと、「ありがとう」と口づけをしてくれる優しい妻・・・


そんな ゆき 見ていると・・・


口づけだけじゃ足りない・・・


そのまま押し倒すと、笑顔でギュッとしてくれたので、そのまま・・・


・・・・・


・・・


・・


う、うん、あとは皆様のご想像にお任せするよ・・・うん、お約束的にね。



ま、まぁ、吹き上げる水しぶき、緑の森に囲まれ、青い空がとても綺麗だったけど。


そんな風景よりも ゆき が一番綺麗だよなぁ~と素直に思ったひと時を送れて、俺幸せだなって素直に思ったんだ。



たまにはこういうのもいいよね。

あとは、これでイデアを回収して、親子4人でまたこんなバカ騒ぎ出来たらいいなぁ~


と言うと、ギュッと俺を抱いてくれるカミサンを愛おしく思いながら、息子の待つ我が家へ移転する、俺とカミサンでありました。

直接的な表現は書きたくないけど、間接的な表現は恥ずかしい・・・

必要だと思って書いてみましたが、やっぱり慣れない表現は恥ずかしいものです。

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