ペロポネソス半島狭軌鉄道の車内で「寒い」というギリシア語を知った話
1991年4月6日
アテネからオリンピアへ向かう為、現在は殆どの路線が廃線になっているペロポネソス半島狭軌鉄道を利用した。
乗り込んだ客車は骨董品レベルじゃないの? というくらいオンボロ。天候不良時の船ならともかく、本を読もうとした時以外列車で気分が悪くなった事のない私でも、軽く吐き気を覚えるくらい揺れた。
そして、寒い。
なんか客車を行ったり来たりしている人達がいるな、と思ったらあまりの寒さにじっとしていられずに歩いているんだと気づいた。
そうしたら同行していた友人が「その手があったか」と言って席を立ち、背中をまるめ、腕を交差して上腕を擦りながらひたすら車内を往復するゾンビのような人達の仲間入りをしてしまった。
私も行きたかったけど、荷物を見ていないといけないしなぁと断念。
友人が戻ったら交代してもらおうと思ったけど、なかなか戻って来ない。というか、降りる直前まで戻ってこなかった。
そして戻ってきた友人の最初の一言は「ギリシア語で寒いってクリオって言うんだって」だった。
しばらく一緒に歩いていた子連れの女性に教わったらしい。みんな歩きながら何かブツブツ言っているなぁと思ったら「クリオ、クリオ(寒い、寒い)」って言っていたのか。
お互い片言の英語で会話して、この客車のヒーターが壊れている(と女性が車掌に確認したらしい)だけで、この路線の客車全部にヒーターがついていない訳じゃないというのも知った。
クリオのスペルはΚρύοです




