2章 「俺のしょんべん飲む?」
一章の長さってどれくらいがいいんですかね。個人的に2000いかないくらいでまとめたいんですけど
ビビった。ガチで初対面のやつだった。俺とは生まれた星が違うのかもしれない。もしくは倫理観を高校において来てしまったのかもしれない。
時は数分前にさかのぼる。
「やっべ尿とるの忘れてたあ…」
入学式から二日後。今日は身体検査を行う日だった。身長やら体重やらの測定のため、朝早くから短大の体育館に来ていた。当然尿検査もあったが、そのための当日朝一発目の尿を取るのをすっかり忘れてしまっていた。
「うわっおれもだ…」
入学式で話すようになってここ二日日間で仲良くなった工藤晴一もどうやら尿を取り忘れてしまったようだ。
「これ今からとってきてもいいかな…」
「な。でも今から尿出るかわかんね」
なんて途方に暮れていると
「どしたん。話きこか」
どこのヤリチン黒マスクだよと思いつつ振り返ると、そこには眼鏡をかけた秋葉原にいそうな男が立っていた。身長はが大体170くらいで、骨格標本と間違えるほどのがりがりの体形。
見た目はスケルトン、中身はヤリ目。いや骨格標本にち〇こついてねーだろどうやってヤルんだよ。
「いや、尿とるの忘れてさ…」
「あーなるほどね」
「これって今からとってきてもいい感じかな」
「いやーどうだろ。朝イチじゃないと無理みたいなとこあるよな」
「俺ちょっと聞いてくるわ」
ここで工藤が動き出す。近くにいた職員らしき人に聞きに行ったようだ。
しばらく話した後工藤がうれしそうな顔で近づいてきた。
「大丈夫だって」
「マジか!ラッキ!ただおしっこでるかわからないわ」
「よかったじゃん。じゃあおしっこ生成するためにさ…」
「俺のしょんべん飲む?」
そして今に至る。唐突なセクハラ発言。マジで周りには初対面の人しかいない中でのこの発言である。
なんだ、ただの変態か。骨格標本でもなくヤリ目でもなくただの変態。
だが俺たちも変態予備軍だったようで。
「いやまじかよwww」
「飲むわけないでしょ…w」
つい笑ってしまった。
この男子が少ない短大で、こういうやつがまさかいるとは思ってもみなかった。
「ひどい!俺のしょんべんはエナドリ味でうまいのに…」
「ぜってー飲まねえw」
「うるさいよw」
「はん…んじゃ、俺は身長計ってくるから。今後ともヨロ!名前は菅井太一。親しみ込めてすがちゃんとでも呼んでくれよな。またね!」
「「おう」」
なんというか頭のおかしいフレンドリーさ。こういう人が友達になると楽しいんだよな。
ただまあ、うんそうだな。友達にはほしいけどそんな踏み込んだ仲にはなりたくないや。
「さて、俺らも尿取り行くか」
「そうだな」
俺と工藤はおとなしくトイレに行き、何とか尿をひりだすのだった。
人仲良くなるケツとして、ありのままの自分をひけらかすことが良いのかもしれないですね。これぞほんとのお尻合い。
次回、「無敵の軽音サークル」でお会いしましょう




