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DeViL 悪魔生転物語  作者: オクラ
 3章 『黒腕』
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 44 窮地の好転


 『テレポート』、『バリア』、『インフェルノ』、『ウィンド』、『自己強化』、『回復魔法』。これらの魔法の使用や魔力放出の緩急により、エクサー本人の知らぬところで、エクサーの魔力回路は破壊寸前な程にまで来ていた。


 だが、この状況は奇跡的にエクサーに好転的に働いた。


 破壊寸前の魔力回路は、エクサーにストレスを与え、このストレスの引き金にエクサーは極度の超集中状態を獲得、さらには集中による完全な自己認識によって、フルオートの回復魔法をこの時、この瞬間、会得した。


 エクサーの体は意識とは関係なく修復を行い、無駄な思考を削いだ、エクサーの出せる最高のコンディションの実現。


 これにて第二ラウンドの火蓋が斬って落とされた。


 『潜在解放(バースト)』をスピードにシフトし、高速で近づくリンドはエクサーを思い切り殴ったが、エクサーに『バリア』で封じられた。しかもその強度は先とは比べ物にならず、破れる気配は全くなかった。


 エクサーも瞬時に反撃を開始。拳をリンドの腹部に当てようとするも、リンドは軽く避けたが、後ろに何やら無数の気配を感じ振り返ると、火の玉がいくつか浮いており、気づいたときには、リンドを火の玉が燃やした。


 だがこれにリンドは怯むことなく、そのまま向かって走り、殴るかと思わせて、もう一段足を踏み込み加速すると、エクサーに向けてタックルをした。


 エクサーの肋骨はタックルにより骨折、だが、フルオートの回復魔法がすぐに治した。もちろんリンドも追い討ちをかけるために近づいてくる。


 エクサーはこれを読んでいたかのように自身を中心として放電をした。


 魔法に対しては不利をとるリンドはこれを魔法で守ることも、自身で回避することもできず直撃。結果、脳機能と身体機能が電撃によって一瞬麻痺してしまった。


 体が麻痺して動けな口なった僅か1秒程の隙をエクサーが見逃すはずもなく、エクサーは右手を指鉄砲の形にすると、人差し指から、一直線に電撃を放った。


 リンドは麻痺が残りつつも回避の体制を取るが、交わしきれずに右肩に被弾。そして、被弾した右肩は、電撃により、弾け飛んだ。


 リンドの右肩だった肉片が床に散らばり、支えを失った右腕が床に落ちた。廊下に漂う血の匂いは持ち主の敗北を伝えるようだった。


 リンドは右肩を抑えた。だが、リンドに諦めの意思はなく、血走った目でエクサーを睨んだ。


 エクサーもこの目を見てリンドの闘志が衰えていないことを理解した。


 ーーーーー


 「『ショック』。」


 ピアノは、襲いくる感染者達を殺すさずに、気絶させていった。流石にそろそろ数減ってきたところで、もう一踏ん張りと腹を括ったところに、


 「いやぁ、すごいですね。」


 悪魔が現れた。


 「そんな睨まないでください。私は、ヴァットのさんの側近トットと申します。よろしく。」


 「『ショック』。」


 「おっと、危ない。」


 この状況でトットが多分、敵であると思ったピアノはトットを気絶させようとしたが、トットはそれを弾いた。


 「別に戦おうなんて思ってないんです。ただお話が。」


 「わかりました、その代わり最大限警戒することをお許しください。」


 フォルテ同様、『構築魔法』を得意としているピアノは、背後に銃や剣、ミサイルなどを構築し、トットの方に向けた。


 「まず…」


 ーー終ーー


 

 


 

 


 


 

 


 













 


 書いてませんでしたので書きます。


 エクサーが最初に使った放電は、『スパーク』という魔法で、指先から放った電撃は、『ボルト』という『スパーク』の上位互換的な技です。

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