表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
DeViL 悪魔生転物語  作者: オクラ
 2章 『天使降臨』
23/208

 21 お茶会


 天界・ミカエル宮・庭園


 「ウリエル、ラファエル。来てくれて嬉しいです。」

 「別にいいよ。」

 「いえ、いえ、今ちょうど時間のある時期ですし、大丈夫です。」


 この場には2人天使長がいた。 


 1人目は、『天使長』ラファエル。

 天界では医療関係を仕切っている天使で、周囲からは『癒しの頂き』とも呼ばれていた。

 髪の毛はライトブルー。

 見に纏う中世のドレスのような豪華な衣服も白とライトブルーを基調としていた。

 身長2m10cm。女。

 ミカエルに比べると小さいが、それでも大きな羽。

 容姿は、小さな顔に糸目、少しピンクの頬、ライトブルーのくるくるのパーマがショートカットに整えられた、まさに人形のような容姿をしている。


 2人目は、天使長ウリエル。

 全体的に覇気を帯びている。天界では戦闘、軍備を仕切っている。

 全体色は金。

 1m65cmの身長。女。

 背中に羽が4つ生えている。

 浮き毛の一切ない整えられた金髪の長い髪に、金色の目、ラファエル、ミカエルに比べ、ドレスはスタイリッシュで、胸元に金色の花をつけているぐらいだった。


 「あなたたちも気づいたでしょう。今、地獄では何やら見過ごすことのできないことが起きたようです。」

 「わかっています。確認はまだしていませんが、きっと異常事態が起きたようですね。」

 「じゃあ、私が行くよ。」


 ウリエルは、エクサーの起こした『黒き稲妻』魔強化を2人よりも敏感に反応し、即座に排除しようと自身が行くことを提案した。


 「いえ、結構です。」

 「あ?」


 ミカエルは早々と断った。


 「今すぐにこちらから圧力をかけては、地獄がどう出てくるかわかったものではありません。なので、監視の強化をお願いしたいのです。」

 「ちぇ、せっかく戦えると思ったのによぉ。」

 「ウリエル。そんな言葉を使ってはいけませんよ。」


 ウリエルはムッとした顔をした。


 「こちらからは以上です。」

 「あら、本当にこれで終わりですか?」

 「ええ。」

 「あなたが呼んだのでもっと何かあると思ったのですが。」


 ミカエルは少し笑いながら答えた。


 「何もないですよ。強いていうなら最近会ってなかったので、会いたかっただけの言いますか。」


 2人はポカーンとした顔をした。


 それに気づき、一人で笑っていることに恥ずかしくなったミカエルは両手で顔を隠した。


 「あ、あまり見ないでください。」


 しかし、手の隙間から顔が赤くなっているのは見え見えだった。


 そんなミカエルに2人も笑った。


 ーーーーー


 それから、3人はしばらくお菓子やお茶を楽しんだ。


 「そろそろ。お開きにしましょうか。」

 「そうですね。」


 3人とも席を立ち、ウリエルとラファエルの側近が飛んできた。


 「じゃあ、行きましょうか。」


 ここで、ウリエルがミカエルに話しかけた。


 「ガブは元気か?」


 この言葉にラファエルもミカエルの方を見た。


 空気が少し重くなった。


 その場にいるそれぞれの側近たちは固唾を飲んだ。


 「元気ですよ。以前に比べれば、マシになっています。」

 「そうか。じゃあな。」


 ウリエルは、羽を羽ばたかせ、側近と一緒に飛び立って行った。


 「では、私も。」


 ラファエルも側近と共に飛び立って行った。その2人の後ろにミカエルは手を振った。


 それからすぐのこと。


 「ミカエル様!」


 そこに飛んできたのは、1人の少年の天使だった。


 少年は白いスーツを着て、ビー玉のような目をしていた。


 「どうしましたか、ラキエル?」


 少年の名はラキエル。


 ラキエルの顔はどこか憤りを感じていた。


 ーー終ーー


 ここから話に天使が絡んできます。この章は短いかなぁと思います。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ