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DeViL 悪魔生転物語  作者: オクラ
 1章 『エクサーと侵入者』
19/208

 18 到着

 魔強化が暴走したエクサー。その殺意の向く先はロイド。

 エクサーの拳は、ロイドを捉え、二撃でロイドとの戦闘は幕を閉じた。

 そこにドラギナとクーが到着。2人でエクサーを止めるべく、ドラギナはイフリートに変身。

 クーのサポートもありドラギナは、炎の鎖でエクサーを止めることに成功し、エクサーを元に戻す方法を考える時間を手にする。


 「あ”あ”あ”あ”あ”あ”。」


 唸り声を上げ、拘束を解こうとエクサーはもがいた。


 「どうするです。」

 「実際止めたはいいが、策は全く思いつかん。まずあの状態はなんだ。」

 「わかんないです。」

 「クソッ。じゃあ、このまま、クーはサポートをかけ続けろ、こんだけの魔力だ。きっと校長か誰かが気づいて来てくれるだろ。それまで何とか耐える。」

 「わ、わかったです。」


 2人が話し終わったのも束の間。


 「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!!」


 エクサー唸り声が急激に大きくなると、どんでもない魔力で拘束を解いた。


 「マジかよ。早すぎやしないか。」


 流石にもう少し拘束できると2人とも思っていた。だが、そうはいかなかった。

 自分に攻撃されたこと、拘束されたこと。この点は、暴走したエクサーの逆鱗を逆撫でするには十分すぎる要素だった。


 「あ”あ”あ”あ”!!!」


 エクサーは体から衝撃波を放つと、ドラギナの変身は解除され元の姿に戻り、クー、ドラギナは魔力の壁にめり込むように叩きつけられた。


 「クッ。」


 2人は体を動かせなかった。壁に何か見えない力で押さえつけられているようだった。


 「万事休すです。」


 標的をドラギナに決めたエクサーは、ドンドンと足音を鳴らし、ゆっくりとドラギナに近づいた。


 「『スタック』。」


 ドラギナに向かっていたエクサーの動きが急に止まった。

 2人が声のする方に目をやると、白髪、赤目に白スーツに身を包んだ、背の高い悪魔がいた。


 A2だった。


 ーーーーー


 「こ、校長、こ、校長、起きていますか?」


 1人のフールル先生が息を切らしながら、校長室に向かって走って、校長室に入って行った。


 「起きていますよ。こんな状態で寝てもいられませんし。」


 トバルカインは起きていた。


 「な、なんですか、こ、この状況は。」

 「わかりませんが、発生源がこの学校のどこかであることは確定でしょう。」

 「そ、そうですか。ほ、他の先生方は?」

 「残った生徒の避難や、被害が出た時のために対応できるように待機してもらっています。」

 「で、では、私も。」

 「いえ、先生は私と一緒に発生源の特定、対応を行ってもらいます。」

 「わ、わかりました。」


 そこにA2が瞬間移動してきた。


 「ど、どなたですか?」

 「来ましたかA2。」

 「もちろん。」


 フールル先生はA2の名を聞くや否や驚き、尻餅をついた。


 「あ、あなたが、A2ですか。」

 「うちのエクサーがお世話になっていますね、先生。今後もお願いします。」

 「は、はい。」


 フールル先生は気の抜けた返事をした。


 「そうだ、トバルカイン。ここは私1人で対処するよ。」

 「わかりました。」


 トバルカインは即答した。トバルカインは自分が行くよりA2が行く方がより早く解決に近づくと考えた。


 「それでは、行ってくるよ。」

 「検討を。」


 A2はどこかに瞬間移動した。


 ーーーーー


 A2はクーとドラギナ、転がっていたボロボロのラーバルを一瞬で回収し、球体のバリアの中に3人を閉じ込めた。


 「そのボロボロの子を治しておいてくれ。」

 「わかったです。」

 「コイツ(ラーバル)いたのか。」

 「気づかなかったです。」


 A2は、ゆっくりとエクサーに近づき、向かい合った。


 「なんと言う姿だ、エクサー。」

 「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!」

 「話は聞こえないようだね。それでは、倒す他ないね。」


 A2は、掌を下に向けると、そこから持ち手に目の付いた杖を出し、勢いよく先端を地面に突いた。


 「さぁ、やろうか。」


 A2は、ニヤリと笑った。


 ーー終ーー


 補足書いときます。

 A2が『スタック』と言いましたが、あれはスタックというほんとに一瞬だけ動きを止める魔法です。しかし結構強いので魔力消費は結構大きいです。まぁA2は魔力総量がとんでもないので基本的に関係ないです。

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