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序章~Welcome to Color'ed Circle~

8月某日某所

地獄のような暑さの中、セミの鳴き声が耳障りな季節。

「本日の気温は炉内最高気温を更新し…」

こんな季節になぜか冬服の学生服をきて都内をふらふらと歩いている私こと”緋丘 奏(ひおか かなで)”は絶賛高校最後の就職活動に勤しんでいた。

いや、本当は進学希望だったのよ。別に志望していた大学の偏差値が足りないとかじゃない。ただ行き違いというか、先生の話が面倒だな~と思って話半分聞いてなかったとか。はい。自業自得ってやつです。

でもだからと言ってこんな真夏に!猛暑で学ラン着て!熱中症とか考えなかったのかねぇ~あの先行どもは(#^ω^)

ちなみに昨日今日で5社目。ほかの就職活動組はもう内定もらったとか、親が経営している店に入るとかで、卒業後の進路が決まったやつが大半だ。そろそろきまってくれよな~って考えながらも正直くだらなくて退屈だとも思ってしまっている自分がいる。


次の会社訪問までまだ少しばかり時間があるし、少し休みたい。というか滅茶苦茶目の前のコンビニに行きたい!メッチャ冷房が効いているコンビニで休みたい!

「あそこのコンビニで冷たい飲み物とか買って、涼んでから行こう。うんそうしよう。」と勝手に自問自答を始めてコンビニに入ろうとした少し手前で、急なめまいがした。

なにこれ気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い。吐き気が止まらない。誰かといっても声出てないのか。周りのやつら誰も気づいてないのか。それすら認識できない。

あ~ぁ、こりゃ熱中症だな。学校側にあとで連絡行くだろう。こんな季節に長袖長ズボンなんて、コンプラだよ。ざまぁみろww。

そんなくだらないことも含めて気を失った。サイレンのような音が聞こえた気がした。


「まだ目を覚まさないほうがいい。でもきっと君はこの場所を気に入ってくれるだろう。これは君たちへの最初の贈り物だ。」


まだこの時までは気を失っていたほうがよかったのかもしれない。

懐かしい?ような声もしたが夢でも見ていたのだろう。でも現実は許してくれなかった。

目を覚ますと椅子にただ座っていた。周りの光景はどこか古びた倉庫のようで、腐臭もした。

辺りはおそらく血と鉄さびでボロボロ。なんでこうなったんだ?いったいここはどこなんだ?

もし神様がいるなら一生のお願いだ。



「僕のくだらない退屈な日常をかえしてください。」

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