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朱月70日晴れ コハク 黒擧羽
日記なんかつけたことないわ
1匹の蟻が種を運んでいた。
行列から外れて種を探しに行って、また元の列に戻って行く、一連の流れを私はしゃがんで見ていた。
終いにはそれを巣に持ち帰った。
そこで私は区切りをつけて立ち上がりお母さんのいる列まで戻って行った。
蟻も私も何も変わらないのだなって思った。
お母さんに「なんでこんなに渋滞してるの」と聞いても「わからない。私たちは待つことしかできないから」と言うだけ。いつもの事。
遊ぶのはもう飽きたよ。