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第2話 強行突破

第2話→第40話 強行突破


-次の日


「もう帰りましょうよ〜どうせ先輩の勘違いですって〜」


2人は田中の元妻である美和美子が住んでいた"スイレン荘"の前まで来ていた。

時刻は8時を回り、もう日は沈んでしまっていた。

仕事が長引いたせいでこんな時間になってしまい帰りたそうな雰囲気を出す愛島に対して、田中は背中をさすりそれをなだめた。


「もうここまで来たんだから付き合ってくれよ〜!あ!ほら!見てみて」


田中の指先には美和のポストから溢れるほどのチラシが見えた。

その少しの違和感に愛島は渋々残ることを決断した。


「分かりましたよ!行きましょ!」


2人はスイレン荘の管理人に合鍵を貰うため1回のある部屋をノックした。


「はい...管理人の四田(よだ)ですが...」

「管理人さん!私ここに住んでる美和の夫何ですけど...鍵を無くしてしまって...合鍵貸していただけないですか?」


あ!ちゃっかり先輩嘘ついてんじゃん。それは刑事という職業上良いのか?

バレなきゃ良いけど...

だが、そんな愛島の願いは奇しくも届かなかった。


「あんた...本当に美和さんの夫か?」


ほら言ったこっちゃない!どうすんだよ...通報とかされたら本当にやばいよ...

しかしそこは元夫。昔の2ショットを見せなんとか抵抗する。


「これこれ!俺と美子!な?貸してくださいよ〜」

「ん〜ちょっと写真が古すぎて誰か分からねぇな...」


その言葉で痺れを切らしたのか田中が胸ポケットから何かを取りだして四田に開いて見せた。

それは...警察手帳だった。

警察手帳!?先輩なんちゅうもん見せてんすか!!職権乱用レベル100じゃないすか!


「実は私たち刑事でして...捜査のために必要なんです」

「そ...それなら...」


なんとか合鍵を獲得し2人は美和の部屋である201号室の前までやって来た。

俺は田中の警察手帳の件は見てないフリすることにした。

巻き込まれたらたまったもんじゃない。


「よし開いた」


田中がそのまま扉を開いた。


「ウッ!なんだこれ...!」


中から感じたことの無いような異臭が鼻を突き刺した。


「行くぞ!!」


ハンカチで鼻を抑えながら2人は中に入っていくと、狭い部屋の中は衝撃的な有様になっていた。


「いよいよこれは事件の香りだ...!」

「いや...生ゴミの香りっすよ」


部屋の中は荒らされ、家具は倒され、腐った食品がそこら中に散乱していた。

それは、明らかに何かがあったことを示していた。


「とにかく...何か手がかりになりそうなものを探そう」


という事になりお互い別々の所を捜索し始めた。


マスクを着用し、手袋をし、完全防備だ。

部屋のゴミをかき分け何かないかと部屋を見渡す。

部屋は、床は傷つき窓ガラスはヒビが入り少し乾ききった血が飛んでいる部分もある。

血は少量で最悪の事態は想像出来ないが...


ん?あれは何だ?

俺はそれを開き少し中を確認した。


「愛島〜!何かあったか〜?」


これは...


「はい〜!ありました!」


「何があった?」


近づいてきた田中に手に持っていたものを見せた。


それは、"何かがあった日"を含むそれよりも前からの日記であった。

「少し見たんですけど......ここには...





...真実が書かれていました」





--続く

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