第9話 ヤツらの本性
第9話→第36話 ヤツらの本性
2ターン目~伸一チームと教祖チーム~
伸一達がボックスに入ると、中が赤く染まっている事に気がついた。
赤く染まっているボックスと本田の姿...前ターン何かが起こった事は確実だった。
でもなんで...?いや、無理矢理嘘を吐かせるためか...!
「伸一くん今〜わしらが本田くんの嘘を吐かせるために暴行したって思っとるやろ?」
...!?
何でバレた!?
「何でバレたって顔やな。まぁそれは後でええわ。これから長い付き合いになりそうやからわしらの自己紹介したるわ。わしの名前は...さっき言った通りやまぁ教祖って呼んでくれや」
教祖は隣に立っている教祖ともうの1人、白い布を来ていない男の肩をポンと叩いた。
教祖と同じ服だから...特別なのか...?
だがその男からは教祖のような禍々しいオーラは感じられない。
俺と変わらないいわゆる普通の男と言った感じだ。
「こいつは金城正、わしの実子と言うだけで他に何の取り柄もない男や」
正はぺこりとお辞儀した。
次に教祖はチームの唯一の女性の肩を叩いた。
女は白い布に包まれており、その布をセクシーに少し着崩している。
顔には赤い口紅と切れ長の目。美人だ。
「彼女は清水優樹菜、わしの信者で女優やってる。かなり頭もキレる凄腕や」
「よろしくね〜」
自己紹介を聞いて指川の目が光った。
清水に駆け寄り手を取った。
「清水さん!私ファンです!演技も参考にさせて貰ってて...!!」
「うふっありがとね」
最後に教祖は大柄の男の背中を叩いた。
「こいつは瀧怒羅伍、このゲームに参加させられた信者の中では1番の武闘派や。コイツが本田をボコってくれたわ」
「うすっ」
かなりデカイな。190はあるか...。あのひょろひょろの本田は為す術なくやられただろう。
怖い...怖い...でもまだ聞かないといけない事がある。
「...何で本田をボコったんですか...」
教祖の顔が煌めいた。よくぞ聞いてくれたと言った感じだ。
「わしは"人の嘘が分かる"。とだけ言っておくわ」
人の嘘が分かる!?そんな人存在するのか...?
伸一チームの数名の眉がピクついた。
「で、なんで殴ったかやけどな。まぁあいつがほざいてきたんや。『協力してこのゲームを壊さないか?』ってな。あれは嘘や。だから怒羅伍に殴らせた...まぁ嘘じゃ無くても殴らせてるけどな!こんなおもろいゲーム辞めさせられてたまるかい!!」
コイツはヤバい!!
俺たちはこんなイカレ野郎と戦わされてたのか...!!
俺たちの怯えを気にせず、まだ教祖は喋りを辞めない。
「自己紹介させて貰ったけど...意味なかったかもな〜。だって...お前らの中にはもうわしらと会う事ない奴もおるからな〜」
「俺らの中...?」
ピンポンパンポン
その意味深な言葉の意味を考える暇もなくターンの終わりの音が体育館内を駆け回った。
あれはどう意味だったのか...
考えれば考えるほど分からなくなっていく。
...でももう関係ないか!だって...
"このミッションで俺たち伸一チーム勝利はもう決まってるからな"
俺はもうにやけが止まらなかった。
--続く




