第7話 こいつは信頼出来るのか
第7話→第34話 こいつは信頼出来るのか
2ターン目~伸一チームと本田チーム~
俺たちは出来ればこのターンである程度狙いを定めて、神田と合流し、次の最終ターンで余裕を持って挑めるように嘘を探っていた。
だが、相変わらず本田は1ターン目と変わらない雰囲気でまた同じような話を繰り返していた。
「あぁヤバい。今にも誰か殺したくなってきた!もう殺人が日課だね。嘘→死は殺人ありだからね〜昨日もその前もやっちゃった」
表情や話し動作までほとんど同じであるため、逆に本田のこの"殺人"というキーワードがより大事に感じていた。
それを本田も分かっているのかたまに少し変化球を入れてくる。
「いや!俺がやったのは殺人未遂だ!殺してない!」
うん。もう本田の話は聞く必要が無いな。これ以上情報が出てくる気配がない。
「ねぇお兄ちゃんはさっきおじいちゃんと何話してたの〜」
本田の眉がピリついた。声色が少し低くなる。
「...あ〜じゃあ僕、少し俺と話をしようか」
なんだ?焦ってきておかしくなったか?
本田の提案に謝恩が了解すると、本田は伸一達全員に話し始めた。
「俺さ...このイカれたゲームをぶっ壊したいんだよね。俺に協力してくれない?」
突然の提案に伸一達は1度裏を疑ったが、その真剣な表情には嘘が感じられず少し話を聞いてみる事にした。
「ありがとう。俺の作戦を聞いてくれよ。このゲームをゲームとして成り立たなくしたらいいんだよ!どうせこのゲームはなにかの目的があって開催されてるだろ?だったらゲームが成立しないくらい壊せば強制的に終わるんじゃないか?」
考えたこともなかった。
実際運営に密告された奴が連れていかれてるのを見て諦めていた。
このゲームからは逃げられないと思っていた。
賞金が少しチラつくが関係ない。命が1番なのは当たり前だ。
......だが、1つ心配事がある。
こいつ...本田は"信頼に足る人物"か?
前を向くと本田が神田達に饒舌に話を進めている。
「どうだ?この作戦に乗るのか?」
「...少し時間を欲しい...。次の会話のターンまでにはチームで話し合って決めるから待っててくれ!」
「分かった」
まさかこれからこのミッションがあんなに荒れるとは、この時の俺には全く予想が出来なかった。
もう既に遅かったんだ。もっと早く決断してれば......
【仲間を失わずに済んだのに...】
ピンポンパンポン
『会話終了です。次の会話にも参加する本田チームは残り、伸一チームは退場して下さい。』
--続く




