第5話 とっても優しいおじいちゃん
第5話→第32話 とっても優しいおじいちゃん
1ターン目~教祖チームと本田チーム~
ボックスは完全防音で2チームが何を喋っているのか、伸一達には何も分からなかった。
2チームはどこか真剣な表情で会話をしている。
でも分からないので何かをするなど出来ないので、チームで本田の嘘を考えることにした。
謝恩の件についてはミッションが終わってから聞くことにしよう。
「本田の嘘って何なんでしょうね。人殺したことがないって事だったら嘘って判定じゃないと思うんですよね」
「ごめん僕トイレ行ってくるね」
「謝恩トイレの場所分かる?」
「うん」
謝恩は会話に参加しないのか...
いや今はミッションに勝つことが大事だろ。
「今回本田が話してた内容ってほとんど殺人したかしてない的な内容だったんですよ。あんな堂々と話すってことはブラフっていう可能性は高いと思いますね」
「荒木くんは本田について何か知ってたりする?」
荒木の顔が少し曇った。
「本田については何もネットに無いんですけど...でも...」
ピンポンパンポン
『会話終了です。次の会話にも参加する教祖様チームは残り、本田チームは退場して下さい。』
ん!教祖チームとの会話の時間もあるんだ。何でだ?
まぁ良いか。
「ただいま〜」
「みんなごめんなさい!私もちょっとお腹痛くなっちゃって...今回のターン私の分もお願いします!」
謝恩が帰ってきたタイミングで今度は神田がトイレに向かった。
「まぁ今回は本田がいないし全然ゆっくりで良いよ〜」
伸一達は教祖チームの待つボックスへと神田抜きで入っていった。
プロジェクターに『開始』と表示された。
このターン最初に口を開いたのは教祖チームのリーダーらしき髭を蓄えた男だった。
「お互いこんな変なゲームとミッションに巻き込まれた者同士仲良くしようや」
髭の男はニコッと笑った。
先程までの圧はどこ行ったのか、思っていたより物腰は柔らかく優しいおじいちゃんと言った感じだ。
その雰囲気にやられてかいつの間にか指川と謝恩が髭の男と仲良く話している。
一方伸一と荒木はまだ警戒してその様子を見守っている。
「ねぇおじいさんは名前なんて呼んだらいい?私はゆびーって呼んで!」
「僕はなんでも〜」
「ん〜そうやな〜まぁ親しみを込めて教祖って呼んでや!本名は金城義人っちゅうんやけど教祖の方が覚えやすいやろ?」
「教祖教祖〜!!」
指川と謝恩はもう教祖の孫のように見えるほどだった。
3人で和気あいあいと手を繋いでダンスを踊るまでだ。
俺のおじいちゃんもあんなに陽気だったら楽しかったんだろな〜。
てかゆびー凄いな!どんな人でもすぐに仲良くなる。
そういう力に優れてるからアイドルでも人気出るんだな〜。
「ところで〜」
教祖の目がギョロっと伸一の方を向いた。
「君がゆびーたちのチームのリーダーやろ?」
なんだ?今一瞬さっきの雰囲気が出たような...
「まぁはい。そうですけど...」
「ガッハッハッ」
なんだなんだ?急に大笑いして、狂ってんのかこのじじい...
すると、また急に伸一にゼロ距離まで顔を近づけて言った。
「で、君の嘘はなんや?」
ふぁ!?
--続く




