第4話 殺人鬼?
第4話→第31話 殺人鬼?
プロジェクターに『開始』とその下に『1番目→本田チームと伸一チーム』と映し出された。
ルール通り伸一たちと本田は舞台へ登り、透明のボックスに入っていった。
中にはスピーカーと何か黒いボタンがある。
ボタンの下には注意書きが、『各チーム、ゲーム中1度だけ使用可能~暗転~』とある。
俺たちはとりあえずチームで話し合うことにした。
「ん〜最初はなにをしたら良いんだろう...」
「あちらの本田...さん?は1回は嘘つかないといけないっぽいんでとりあえず話した方が良いっすね」
指川の提案で本田と会話を試みることにした。
でも何を話す...?一応敵だぞ。もういいや!まだ1ターン目だし。
「本田さんも災難ですよね〜」
本田はへらっと笑って目の前の伸一を弾いた。
「......俺実はね...人殺したことあるんですよ笑」
は?
人?
殺人?
俺は混乱した。
こいつはルールを分かってるのか?
て事はこいつの嘘は...
いや待てよ今のが嘘だとしたらこいつは殺人鬼じゃない...?
いや実は全く関係ない嘘だったり...
「ねぇお兄さん...ホントに人殺したことあるの」
俺は謝恩の方を振り向いた。
なんだ?いつもの謝恩じゃない。雰囲気が、空気が変わった。
「あ、あぁあるよ!もう人殺すしか快感得れなくて何人も何人も...」
「それ...嘘なんかじゃないよね」
「違うよ...!全部ホントだよ〜笑俺が嘘つく人間に見える?」
何かがおかしい。
「今までどんな人たちを殺したの」
「うーん1番最初は俺の義理の父ちゃんだな。俺を散々虐めてきたから殺してやった。他には幸せな家族とか殺したくなるよな〜お前みたいなガキもなぁ!!」
この違和感はミッションに対してでは無い。
まず本田の発言。何かの作戦か?
いやそれよりも謝恩だ。
今までただのちっこいガキだと思ってたのに違うのか...?
それとも子供特有のあれか?
「...お兄さんはさ!日本以外でも人殺すの?」
いや違う!おかしいおかしい。"何か"がおかしい。
「え...?あぁ、しない、かな〜」
「あ...やっぱりそうなんだ...」
今まで謝恩は何も言わずに着いてきた。親どころか何も素性が分かっていない。まさか謝恩は...
「あきた〜僕鬼ごっこしたい〜」
いや!そんな事ないか!俺の勘違いだろきっと!......きっと...
ピンポンパンポン
『会話終了です。次の会話にも参加する本田チームは残り、伸一チームは退場して下さい。』
俺たちのターンが終わった。
仲間への1つの疑念を残して。
--続く




