第3話 ヤバいヤツ
第3話→第30話 ヤバいヤツ
成瀬のミッション開始の合図とともに舞台の幕が上がった。
そこには、ゲーム開始時にもあったプロジェクターと、その下に人が数人入れそうな透明のボックスがあった。
そのプロジェクターには、悪魔の一声と映し出されている。
「じゃあルール説明始めまーす」
プロジェクターの文字が切り替わった。
『ルール説明』
「端的に言えばぁ...この男の嘘を見破ったら勝ちです!」
プロジェクターには、1番最後に体育館に入ってきた細身の男と共に、その男の名前、本田雅俊と映し出された。
「ひぇっ...!お、俺!?嫌だよ...!な、何だよ!!」
成瀬は咳払いをし、また会話を続けた。
「今回のミッションはチーム戦!みんな仲間を連れてきてくれたよね。ちょうど今別れて立ってるから言うと、ちっちゃい子供も連れてきてくれた猿見伸一チーム!仲間集められなかった一人ぼっちの本田雅俊チーム!第1週で最多の密告数の金城義人こと教祖様チーム!の3チームで闘ってもらいます!」
すると、プロジェクターにルールの全貌が映し出された。
○5分間別のチームに会話できる時間が与えられる。
○それを3ターン。
○本田は毎ターン1回は嘘をつかなければならない。
○ミッション中、密告は1度だけ。
○本田の嘘を見破ったチームが勝ち!
○本田は他の誰かの嘘を見破れば勝ち。
○勝利報酬は相手メンバーの嘘を知れる
「嘘を...知れる...?」
「あぁもう!俺が全部言いたかったのに先出すなよ!......まぁいいや分かんないだろうから1ターンやってみようか。じゃあ伸一くんチームと本田くんこっち来て〜」
手招きされ、2チームは舞台の上へと登り、あの透明のボックスの中に入った。
「ここは防音で、外の1チームには全く聞こえないからね。ここで!5分間入った2チームで会話して〜相手側の嘘を探ってね。これを全チームやるのを3ターン。で、本田くんは毎ターン嘘ついてね!」
「あぁああぁぁあ!!!」
突然謝恩が大声で叫び出した。
「ほんとだ!あのおじいさんには聞こえてないぬぉ」
俺はすぐ謝恩の口を塞いで成瀬や他の黒服、本田に頭を下げた。
やっぱり謝恩にはこの緊張感が伝わってないのか...
結構やばいだろこのルールと...あそこにいる髭の爺のオーラ。
明らかに只者じゃない......
俺たちはまずい所に来てしまったのかもしれない。
「密告するのは3ターン終わった後の各チーム1回だけね。ちなみに早い者勝ち。じゃあルールは以上!頑張ってね〜」
正直あまり理解が出来なかった。
荒木くんや神田さんは分かった様子だけどまだ不安は残る。
「......」
だが、こんな俺にも1つ分かった事がある。
それはこの場にいる誰もが分かっていることだろう。
あの教祖とかいう爺は絶対に敵にしてはいけない...!
......殺される...
--続く




