第6話 仮面紳士の奮闘
第6話→第27話
ザッ
とある男が闇の中から現れた。
男の名前は仮面紳士。
嘘→死に突如として現れた新進気鋭の紳士である。
仮面紳士の目的はただ1つ。
このゲームで生き残ることである。
今日も仮面紳士は獲物を探し求める...。
~仮面紳士の奮闘~
「本日の獲物はこいつ!」
仮面紳士は携帯の密告箱アプリを開き、1人の男を指さした。
名黒豹 23歳 男
「今日も追いますかー!」
仮面紳士は既に名黒の所在を暴いていた。
他にも勤務地や実家、仲のいい友人などほぼ丸裸と言っていいだろう。
なぜこんなに情報を得れるかって?
それはもちろん...
この自慢の足さ!
仮面紳士は自分の足を叩いた。
そして俺はその足で得た情報を全て携帯に備わっているメモ帳アプリに全て記録している。
ほぼ毎日足で稼いでるからね...名黒以外にも数人嘘に近づいている。
メモ帳のタイトルはどうしようか......"仮面紳士の奮闘"とでもしとこうか。
て、そんなことは今はどうでもいい。
俺は名黒の勤務地であるとある会社にやってきた。
どこにでもあるような普通の株式会社である。
「ん〜...潜入するか」
仮面紳士は持っていたカバンから衣装を取り出して身につけた。
その姿はもはや普通の会社員である。
仮面紳士は堂々と正面から入っていった。
だが、もちろん正面には警備員が見張りを行っている。
しかし、そんなことは仮面紳士にはなんの障害でもなかった。
「警備員さんごめんなさい!中に忘れ物しちゃって...でしかもネームカードも中にあって......」
時刻は10時を回っている。
「そういうことなら...どうぞ!」
警備員は簡単に仮面紳士を通してしまった。
ばーか
カード忘れたらそもそも出れねぇだろって!
はい第1関門クリア〜
そのまま仮面紳士はエレベーターに入り、名黒がいる階へと向かって行った。
ポーン
「おいどうなってんだよ!いつまで俺にやらせる気!?」
エレベーターが到着すると、少し離れているはずのオフィスから怒鳴り声が聞こえた。
この声は...名黒だ。
仮面紳士は中にいる名黒含む2人の社員に見つからないようにそばまで寄ってきた。
「お前上司だろ?だったら俺の分まで仕事しろや!めんどくせぇな」
「す...すみません......」
「俺の時間奪ってる自覚ある?って何回も言ってるよね!?なんでわかんねぇかな」
ん〜たぶん名黒の嘘は"あれ"で確定っぽいなー
仮面紳士には何となく当たりをつけていた。
実を言うと仮面紳士は過去に1度名黒に接触をした事がある。
その時に名黒は1つ嘘をついた。
『お前セクハラしてそうってよく言われない?...俺は絶対ハラスメントとかやらないよ〜』
俺は気づいた。
こいつは嘘をつけない人種だ。
そして今日その現場を見て確信した。
こいつの嘘は"パワハラ"だ。
「そうと決まれば...」
仮面紳士は会社を後にした。
-とある公園
「んふふ〜ふふ〜」
鼻歌を歌いながら仮面紳士は密告の入力を始めた。
タタタタン
「はい完成〜」
ピンポンパンポン
通知がなった。
名黒豹
が密告されました。
嘘→パワハラ
密告者 仮面紳士
残り 89人
「よし...じゃあもう今日は帰るか〜」
仮面紳士は立ち上がり、また闇の中へ消えていった。
次の標的を求めて......
第3章~完~
--続く




