第5話 ペナルティ発動
第5話→第26話 ペナルティ発動
ピンポンパンポン
2人の携帯がなった。
何か予感がして、俺は携帯をすぐ開いた。
『嘘→死"第1週"が終了しました。』
気づけば時刻は12時を回っていた。
「そうか...このゲームが始まってもう1週間経ったんですね...」
「そうですね。長いようで一瞬だったなぁ......」
2人はこの1週間を心の中でしみじみと振り返った。
この1週間はほんとに濃かった。
神田さんや謝恩、指川ちゃんに荒木くん。
たくさんの優しい仲間と出会えた。
この仲間との時間がいつまでも続けば良いな〜...なんて!
でも...人も殺した。
美羽に宮里。
2人とも特別嫌なことをされたとかではないけど俺は...俺たちは殺した。
もう仕方なかったとしか言えない。
でもこれからはもっと...殺していかなければならないかもしれない。
覚悟はできた。
何がなんでも生き抜いてやる...!
この...ふざけたゲームを......
「あれ...これ...」
神田が何かに気がついた。
「これ...下...」
「ん?」
神田は通知を下にスライドして見せた。
すると、さらに文字が続いて現れた。
通知には、"続き"があった。
『嘘→死"第1週"が終了しました。』
『これより、ノルマを達成出来なかった者に"ペナルティ"を与えます。』
「ペナルティ......ルールに書いてあった奴か...どんなのだ...?」
『達成出来なかった者→16人』
「16人も...」
『ペナルティ→匿名での"嘘公開"
なお、ペナルティは毎週変わります。
公開された嘘→ いじめ加害者
子供誘拐
鬼女
自殺教唆
詐欺
監禁
殺人鬼
マザコン
借金
運営の人間
誹謗中傷
特殊性癖
不倫
盗作
ヤクザ
性犯罪者』
2人は驚愕した。
何となく分かっていた事だったが、このゲームはこんなにもヤバい奴らが集まっているのかと。
そして、ペナルティとはこれほど重いものなのかと...。
「これヤバいの多くないですか...」
伸一は言葉を失った。
こんなのと戦っていかないとダメなのか...
正直生き残れる自信がない...
でももしかしたらもう終わりなのかもしれない...!
こんなゲーム...警察とか絶対誰かが止めるはずだ!
そうだそうだよ!
悪事は絶対いつかバレるんだ!
こんな大規模なのすぐ終わる!
...終わって欲しい。
だって...だって......!
俺は...もうやりたくない......。
だが、そんな希望も次の一文で全て壊された。
『"第2週"開始
残り→86人』
-???
どこか暗い場所に人が十数人集まっている。
2人を除いて全員白い布に包まれている。
他の2人は色艶やかな衣装を身につけている。
すると、白い布の1人が衣装を身につけている2人のうちの片方...白い髭を貯えている人に話しかけた。
「教祖様...次は誰にいたしますか...」
髭の男は顎の髭を触りながら答えた。
「ふふふ...誰でもええわ...どうせわしの前では皆...無力だからな」
「教祖様〜!」
「教祖様万歳!教祖様万歳!」
髭の男の両脇にある松明の火が燃え上がった。
-???
細身の男が1人、うずくまっている。
ここは高架下だろうか、草が生い茂って命の灯火を感じさせる。
「あ〜結局誰とも仲間になれず...ペナルティを受けてしまった......」
よく見ると、男の隣には...血だらけで、人がうつ伏せで倒れている。
男は髪をかきむしった。
そして、その手で地面を大きく叩いた。
「やっぱり俺はダメなやつだ〜...あの時もあの時もあの時も!全部良くない方向に向かっていく......もういいや。こんなゲーム...ぶっ壊そ」
男は引きつった笑顔を見せた。
--続く




