第4話 でんぢゃらすないと
第4話→第25話 でんぢゃらすないと
「伸一さん...こんな所でどうしたんですか?」
神田さんだ...!
なんかこう普段と違う場所で会うと緊張するな!
てか本当に神田さん?俺の幻覚じゃない?
俺は神田を舐め回すように見た。
黒のワンピースに茶色のバック。
間違いない。
「あ...散歩です!散歩!神田さんこそどうしたんですか?」
「あー...えーと...」
神田は右下を見てやはり何か隠しているように見えた。
それを見て、俺はもう我慢が出来なくなった。
「神田さん...!」
俺は神田の肩をガシッと掴みこんだ。
「俺に何か隠してますよね?そもそも息子なんているんですか!?」
「伸一さん...痛いです...」
「あ...あぁごめんなさい...」
俺は肩から手を外した。
そこから少し沈黙が続いた。
問い詰めた手前俺から何も切り出せない。
その沈黙を打破したのは神田だった。
「伸一さん...私...隠し事してました」
「......なんでも言って下さい!力になりますから!」
そう言うしか無かった。
なぜならもう神田への信頼が崩れ始めていたからだ。
これから神田が何を言おうとも俺は信じてあげる事ができるのだろうか。
だが、そんな事を考える時間はすぐに終わった。
「私の息子...大輝は施設に預けてるんです。大輝の鬱の原因が私にあって...出来るだけ来ないでくれと施設の方に言われたんですけどやっぱり心配で...今日みたいにたまに見に来ちゃうんです」
伸一の中で点と点が線で繋がった。
「そんな事だったら言ってくれたら良かったのに...じゃあこれからはその時間も取れるように調整しますね!」
「伸一さん...!!」
神田の目から涙が滲み出てきた。
この時にもまだ、伸一には神田を抱きしめてやることは出来なかった。
でも良かった!
神田さんとまた1つ秘密を共有して仲良くなれた!
これからもどんどん仲を深めていきたい!
そして、冷静でいられた事も良かった。
夜は......危険だから。
ピンポンパンポン
『嘘→死"第1週"が終了しました。』
--続く




