第3話 尾行2
第3話→第24話 尾行2
-その夜
「なんで...なんでだよ神田さん...」
俺は、暗闇の中、電柱に隠れながらその日の夜のことを思い出す。
俺は未だに神田さんの事を信じることが出来ていなかった。
もし自分の子供が病気だったのなら、出来るだけ付きっきりで見たいと思うのが普通では無いのか。
俺だったらそうしたいと思う。
自分は絶対に子供とか作りたくないが...
しかも神田さんはゲーム初日から1度たりとも息子の話を出さなかった。
...だから俺は一日中悩んだ。
気がつけばもう辺りは暗くなって伸一宅に泊まっている荒木や指川、謝恩などは眠りについていた。
俺もそろそろ寝るか...と思ったその時だった。
ガチャ
玄関の扉が開く音がした。
「ん?風か何かか?」
いやでも風でそんな音するはずない。
俺は恐る恐る見に行く事にした。
電気も着いていない暗闇の中をただ突き進む。
不安はそれに伴い増幅していった。
そして俺は玄関に辿り着いた。
「これは......」
玄関の鍵が開いたままになっていた。
家に住み着いている仲間はここに来る途中に寝ていることは確認できた。
ただ1人、神田を除いては...
-現在
すぐ俺は外に出て、遠くで歩いている神田さんを見つけたんだ。
白いワンピースに茶色のバック。
見間違うことは無かった。
それを尾行して今に至る。
たぶんまだこの尾行はバレてはいない。
俺はそれだけは自信あるからね...ってやば
神田が俺の方に振り返った。
咄嗟に身を隠す。
「バレてないか?」
数十秒後、俺はまた身を乗り出して確認した。
もう既に神田は歩き出しているようだった。
ふぅ。と胸を撫で下ろしまた尾行を続ける。
だが、少し距離が開いてしまった。
神田は右に曲がる。
「やばっ」
俺も小走りになりそれを追った。
そして、同じ角を右に曲がる。
「あ...あれ?」
そこにはもう神田の姿は無かった。
俺が...巻かれた...?
もう、なんの成果もなく帰宅する他無かった。
俺は帰路に着いた。
はぁ...結局何も得れず仕舞いか...
絶対何か隠してるんだよな...
神田さんも話してくれたら楽になると思うのに...
俺の事好きなんだから言ってくれれば良いのに...
「あの...!」
そんな事を考えて歩いていると、突然肩に手が置かれた。
振り返るとそこには......
愛しの神田がいた。
--続く




