第2話 信頼関係
第2話→第23話 信頼関係
「まだカウンター終わってなくて...でもどうしたらいいか分からなくて...」
神田の虚ろな目に俺は興奮を覚えた。
「まぁでも俺は神田さんの嘘知ってるんですし、適当に直接的な嘘言っちゃって大丈夫ですよ!」
「確かに...!じゃあいきますね!」
神田の目は、一転して光に満ちていた。
「私には息子なんて居ません!...私には娘がいます!...周りに鬱病の人はいません!」
神田はドヤって見せた。
「どうですか?たぶん行けてると思います。」
神田は携帯を取り出し、カウンターを確認した。
「......行けました!ありがとうございます...!!」
良かった。
これで今週神田さんは死ぬことは無い。
でも可愛かったなー。
あのドヤ。
言ってる事は結構酷いけどね。
ホントは息子いるのにいないって言うとかね〜
でもそんな事言っちゃうのも好きだな〜
......
ん?
ちょっと待てよ?
一緒に行動することになって以来神田さんは俺の家に泊まっている。
たまに別行動とかになったりしたけど基本はずっと一緒にいた。
......いつ息子に会ってる...?
ていうかそもそも息子なんているのか...?
鬱病のまだ小さい息子をほっとく訳ないと思うし...
まさか神田さんは俺に嘘を付いている...!?
そんな訳ない!
だって俺と神田さんは固い絆で結ばれてるから...!
でも少し不安は残る。
「神田さん...俺に何か隠し事...してないですよね?」
「......もちろん!伸一さんの事信頼してますから!」
その夜、神田は伸一たちに何も言わずに家を後にした。
--続く




