表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
嘘→死~ウソミギシ~  作者: 天かす入りおうどん
第2章 狙う者狙われる者
21/48

第12話 we are ゆびーず

第12話→第21話 we are ゆびーず


突然現れた指川に宮里は驚愕を顕にした。


「な...なんで...!?ゆびー......」

「ごめんね宮里さん...」


指川は視線を逸らした。

すると、指川の背後から3人の男女が現れた。

伸一、神田、謝恩である。


「な...なんだよお前ら......!?」


そこまで遠くない距離だったが、宮里は大声を張り上げた。

倉庫なだけあって鼓膜の中まで響き渡る。

一方、興奮した宮里に対し、落ち着いた態度で伸一は話した。


「僕たちは指川さんの味方です!指川さんを...助けに来た!」

「ちげーよ!お前らが俺を密告したのか!?どうやって!?」


唾が飛び、必死さがこの場の全員に伝わる。

伸一はスマホの画面を宮里に向けた。

その画面は、荒木と通話が繋がっていることを示していた。


「お前が詐欺グループの幹部だったからだよ...!お前...裏社会でちょっと有名だろ?だから裏ウェブで検索したらすぐだったよ...」


宮里は狼狽えた。

そこに荒木が声を荒らげる。

「お前はファン失格なんだよ!もう1回ROM専からやり直して来い!」

「う...うわー!!!っ!!」


宮里は突然発狂し、男たちをかき分け飛び出そうとした。

が、失敗し黒服の男が宮里の両腕をがっちり抑えた。

そして、抵抗する宮里を無理やり黒服のものらしき車へ引っ張った。


「嫌だ!嫌だー!」


涙や鼻水がこれでもかとこぼれ落ちている。

足はだらんとして時折じたばたさせている。

結局抵抗虚しく車に乗せられてしまった。


「では、これで」


黒服の女が伸一達に一礼して、同じ車に乗り込んだ。

そして、そのまま走り出し、夜の闇に消えていった。


夜は更け、鳥もその身を隠した。

静かな街は人々を夢へと誘っているようだった。


「皆さん...!本当にありがとうございました...!」


指川は伸一らに深々と頭を下げた。

その背中は、今までの鎖が解け、羽が生えたように軽かった。


「全然大丈夫!仲間のためだよ!」

「当たり前ですよ!」


「ゆびーまた一緒にいる?」


指川は、手をぐっと指輪のネックレスの着いた胸に押し当て答えた。


「...うん!もちろん!」


その目には嬉し涙が浮かんでいた。

その涙を指で拭い、指川は伸一からスマホを受け取った。

通話中の荒木に話しかける。

スっと息を吸って満面の笑顔で囁いた。


「荒木くんありがと!後でご褒美たいむだね!」


-モニタールーム


「た、だ、い、ま!」


先程の黒服の女が部屋に転げ込むように入っていった。

部屋の中では、成瀬と小太りの男が先程の状況をモニタリングしていた。


「おつかれ〜咲ちゃん〜」

「名前で呼ばないで」

「じゃあ...野田咲(のださく)ちゃーん」

「本名やめい」


野田は小太りの男に軽くチョップした。


「いてっ。ていうか現場どうだった?僕も行きたかったな〜」

「そうだ!あんた絶対いると思ったのに!なんで居なかったの?」

「なんか...めんどかった笑」

「なにそれ...ってか成瀬さん!どうでした?私の活躍!」


野田は成瀬に犬のような顔をして頭を差し出した。


「良かったよ」


その頭に成瀬はよしよしした。


「キャー!」


思わず頬を手で覆い目で今の出来事を堪能した。

そんな野田を横目に小太りの男が発言した。


「そういえば成瀬さん的にどうですか?猿見伸一のチームにいる......"内通者"は...」


「ん〜たぶん今の所バレる気配はないね。でも...このままじゃ面白くないからそろそろ...スパイスを入れなきゃね」


そんな成瀬の目の前のモニターには、"ミッション"の文字があった。


第2章~完~

--続く

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ