第11話 ご褒美たいむ♡
第11話→第20話 ご褒美たいむ♡
「!!」
コツコツと倉庫外から足音が響き渡った。
その足音に宮里の興奮が1歩1歩と進むにつれて高まっていく。
舌を出し、そこからヨダレが流れ落ちている。
時刻は既に約束の時刻を回っていた。
倉庫内はヒュウヒュウと夜の風が流れている。
薄暗い倉庫の中、満月の月明かりが宮里を照らした。
足音は、未だ倉庫外だろうが、静かな倉庫にはその音だけが鳴り響いていた。
1歩1歩と近づいてくる。
そして遂に足音は倉庫の大扉の前で止まった。
足音の主は扉に手をかけ、ゆっくりと力を入れた。
扉がゆっくり開く。
宮里も目をこれでもかと大きく開いてそれを見守る。
バンッ
扉が完全に開き、その先に女の姿が現れた。
「ん?」
宮里は困惑した。
なぜなら、現れた女は指川では無かったのだ。
その様子をお構いなく女はコツコツとそのハイヒールの音と共にまっすぐ宮里の方に向かってくる。
「いや...あんた誰だよ...」
困惑する宮里を横目に女は右手を掲げた。
そして、その手を宮里の方に振り下ろした。
途端、女と同じ黒い服を着た男たちが数十人入ってきた。
「...は...はぁ?」
即座に宮里を囲む。
宮里はそこから動けなくなってしまった。
男たちはじっと宮里の方を見ている。
すると、黒服の男たちをかき分け、黒服の女が宮里の目の前に立った。
そして言い放つ。
「あなたは"密告"されました」
「へ?」
宮里の顔から血の気が抜ける。
様々な思考を巡らせとある言葉にたどり着いた。
「いや...あんた誰なんだよ...」
「私は嘘→死の運営の人間です。脱落したあなたを"処理"しに来ました」
「嘘だ!嘘だ!!」
やっと事を理解したのか思わず飛び跳ね顔面を手で覆った。
誰が見ても逃げ出したいという内心が見て取れた。
すると、まだ信じきれていない宮里の前に、黒服とは違うある女が黒服の後ろから現れた。
「ウフッ!ばーか笑」
そこには、満面の笑みの指川がいた。
--続く




