第4話 興奮の代償
第4話→第13話 興奮の代償
荒木行きつけと噂のライブハウスに来た4人だったが、突然の指川の発言に衝撃を受けていた。
「そういえば今日はUSO48のライブはないよ!」
「は??」
(なんで今言うんだよ!行く前に言えよ!)
全員が総じてツッコミを入れた。
「え...と...どうします?今日は帰ります...?」
神田の提案にさすがの伸一も賛成の色を示した。
「そうですね。じゃあ今日は戻りますか」
そう言って伸一は帰りの1歩踏み出そうとした。
だが、足が重い。
違和感を感じ下を向くと謝恩が伸一の足にしがみついていた。
その顔は膨れている。
「やだ!帰りたくない!!」
「......」
伸一は構わず足を振り上げるが何故か上がらない。
謝恩は明らかに体重が軽いはずなのに。
「僕...日本のアイドル興味ある!日本来たのはアイドル見るため!だからライブみたい〜!」
その言葉に反応するように指川も続けた。
「そういえば今日は"イブニング少女"っていうアイドルのライブあるよー!」
伸一と神田は顔を見合せた。
「じゃあそれだけ見て帰りますか!メダルゲームも途中で辞めさせちゃったし...」
神田の言葉に伸一は渋々了承した。
-10分後
ズンドコズンドコ
ライブが遂に始まった。
舞台袖から少女が15人ほどステージの中心に走ってよって来た。
少女達はフリフリの衣装を着て一定の間隔をあけてこちらを向いた。
「みなさーん!こんにちはー!今日もイブニング!からお届けしちゃうぞー!」
ステージ上の少女の中の真ん中...センターというのだろうか、そこに居る少女が声を張り上げ叫ぶ。
それに反応するかのように観客達が「サンキュー」と叫んだ。
(これがアイドルのライブか...)
指川は慣れている様子だったが、伸一ら3人はこれが人生で初めてのライブ。
想像よりマイクの音声や音源が大きく周りの音がどんどんかき消されていく。
「あっ!!!」
当然、指川の叫び声も、スマホに届いた大量の通知音も伸一達には聞こえていなかった。
--続く




