第2話 ラッキーアイドルガール
第2話→第11話 ラッキーアイドルガール
「猿見伸一さんですよね?」
伸一の肩にポンと手が置かれた。
伸一は驚きすぐさま振り返った。
すると、そこには可愛らしい20歳くらいの若い女が立っていた。
「え...」
よく分からない状況に困惑し、言葉を失う伸一を横目に女は飛び跳ねた。
「あはっ!やっぱりそうだ!私ってホント強運だわ〜」
「......」
「あ...ごめんなさい!私1人ではしゃいじゃって...」
混乱から我に帰った伸一は質問を投げかけた。
「あなたいったい何者なんですか...?」
女は胸に手を当てしっかり伸一の目を見た。
「......私もあのゲームの参加者で...伸一さんの仲間になりたいです」
その発言の突発さに少し思考したが、かわいいからその提案を了承した。
「分かりました...。じゃあ俺の他の仲間にも紹介して良いかな?」
「はい!」
2人はまたゲームセンターに戻って来て、神田と謝恩に経緯を説明した。
「彼女...仲間にして良いですかね...?」
「......」
「ていうかこのお姉さん誰?」
謝恩の言葉で伸一は我に帰った。
だがここまで来てしまった以上もう引けなかった。
「え...えーと。そうだ!な...名前!じ...自己紹介してもらって...」
「はい!」
女は元気よく返事し、自己紹介を始めた。
「名前は指川未来って言います!職業はUSO48ってグループでアイドルしてます!でも人気がめっちゃ高いって訳じゃないからあんまり知られてないかもです...。この前伸一さんが密告してるのを通知で見て強そうだなって思って仲間になりに来ました!」
「どうやってここにいるって分かったんですか?」
珍しく神田が突っかかる。
「密告箱で名前調べて顔が分かって...出会ったのは...本当にたまたまです!」
それを聞き神田がそっと伸一に近づいてきて耳打ちした。
「伸一さん...この子私は危ないと思います...。目的が不鮮明だし...」
伸一は指川の方をちらっと見た。
すると指川は可愛らしい笑顔を見せた。
それを見てか今度は逆に伸一が神田に耳打ちした。
「仲間は多い方がいいですし...」
「......」
神田はまだ納得はしていないようだったが、伸一はそれに目を瞑り半ば強引に新しい仲間が加わった。
「よろしくお願いします!!絶対に力になれるように努力します!!」
「よろしくお姉ちゃん!」
その話の流れで指川は手を挙げた。
「早速で悪いんですが......もう1人...仲間にしたい人が居るんです」
ガサッ
その時、4人をずっと見ていた首から指輪のネックレスを下げた男は立ち去った。
--続く




