第1話 再来
嘘→死
第2章 狙う者狙われる者
第1話→第10話 再来
「戻って来た〜!」
美羽を密告してから数日後、伸一達3人は再びkoliへやって来ていた。
-1日前
「ねぇどっか遊びにいこーよー!いこーよー!」
「......」
謝恩は寝転びながら手足をばたつかせ、いかにも9歳児のようなごね方をした。
それに対し伸一は無視を決め込んでいたが、謝恩のごねの理由は何となく分かっていた。
伸一ら3人は美羽を密告して2日間、その時の緊張が抜けず外にすら出ていなかったためである。
謝恩は密告に関してなんとも思ってない様だったが...。
それが2日目にして謝恩の限界が来たようだった。
「2日もずっと家の中なんて耐えられないよ〜」
「じゃあ...明日またデパート行きます...?」
同じく緊張が抜けていなかった神田が遂に口を開いた。
「行く〜!遊ぶ〜!」
-現在
...というわけである。
「あれ行きたい!」
謝恩が指を指した先にはゲームセンターがある。
伸一と神田は顔を見合せそこに行くことに決めた。
「じゃあ俺食料買ってきますね」
謝恩をメダルゲームに、神田をその付き添いに預け伸一は1人デパート内のスーパーに向かった。
今回は謝恩に遊んでもらう事もだが、食料を確保するのもまた目的の1つだった。
スーパーに向かう途中、伸一はここ数日を振り返った。
唐突に参加させられたデスゲーム、神田との出会い、美羽の密告、昔の伸一からは想像もつかないほど濃い数日だった。
特に密告に関しては殺人と何ら変わりは無い。
故にここまで緊張が解けなかったのだ。
だが、デパートについて謝恩たちと遊んでいると、そこまであった緊張は見る影を無くしていた。
一次気を張るのをやめ、シンプルに休みを楽しんでいた。
言い換えると、
完全に気を抜いていた。
「あのー。猿見伸一さんですよね?」
伸一の肩にポンと手が置かれた。
--続く




