表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

詩シリーズ

もしもそれが夢であったとしたならば

作者: まさかす

 暖かい日差し差し込む電車の中で


 笑顔だけで言葉を交わす赤子と母親


 心地よく揺れる電車の中で


 過去を慈しむ様にして微笑み絶やさぬ老夫婦


 静かに変わりゆく景色流れる電車の中で


 笑顔で話し込む学生達


 無機質な案内音声流れる電車の中で


 難しい顔で俯くスーツ姿の男性


 見知らぬ人ばかりの電車の中で


 窓の向こうの遥か遠くを見つめるスーツ姿の女性


 そんな幾つもの人生が存在する電車の中で


 夢うつつだった私


 信じたくない


 そんな非日常の現実が訪れたなんて信じたくない


 もしもそれが夢であったとしたならば


 それはどれ程に幸せな事だろうか


 もしもそれを夢の中の話に出来るとしたならば


 私はどれ程迄に歓喜する事だろうか


 もしもそれが誰かの夢の話だとしたならば


 それはどれ程に幸せな事だろうか


 もしもそれを誰かの夢の中の話に出来るとしたならば


 私はどれ程迄に歓喜する事だろうか


 今そこにある現実を夢としたい


 今そこにある現実を失くしたい


 今そこにある現実から逃げたい


 夢の中の話であって欲しい


 誰かの夢の中の話であって欲しい


 脱糞してしまったなんて現実


 夢であって欲しい

2021年02月28日 初版

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ