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僕は、寿命まで生きていたい!

作者: 七瀬
掲載日:2021/01/22






・・・20XX年。

ラプンウィルスが流行り、人々はラプンに苦しむ。

感染者は一気に増え、死者数も増える一方だった。

そんな人々の心が少しずつ変わりつつあった。



【何のために、生きるのか?】

【生きる事に疲れた。】

【もう、限界だ!】




・・・人々は、自ら命を絶つものが出てくる。

家族とも会えず、ひとりだけの生活。

誰にも会えない、リモートのみ。

人と人とのコミュニケーションは消えていく。

孤独の中での絶望。

大事な人や家族と会えない苛立ち。

幻覚、幻聴が見たり聞こえたりする。

ノイローゼ気味になり、感情崩壊。



そして、死の決め手は、、、?


【お前は、孤独だ! 誰もお前なんか相手にしない

でも、死ねば解放される! さあ、死んでみろ! 楽になれ!】




突然やってくる、マイナスの幻覚、幻聴が心を蝕んでいく。

殆どの人達は、こんな幻覚や幻聴を見て聞いて亡くなっていくのだ。

自殺未遂で、終わった人たちは、、、?

病院で、治療をしてもらい一時的に回復する。

どうやら? このラプンウィルスのせいで幻覚や幻聴が

起きているらしい。

死にたい願望が生まれ、そのまま亡くなってしまうのだ。

なる人は? 一人暮らしの若者や一人暮らしのお爺ちゃん

お婆ちゃんが、そうなってしまう。

最初に違和感があると分かっていても、誰にも指摘されないと

自分から病院で診てもらう事をしない。

症状が、どんどん悪化している事にも気づかない。




【お前は、何故? そんなに生きたいのか?】

『・・・・・・』

【生きる意味はなんだ?』

『・・・・・・』

【お前の事を気にかけてくれる人など、この世には一人もいない!】

『・・・・・・』

【さあ! 死んで楽になれ!】

『・・・・・・』

【どんな死に方がいいかは、お前が決めろ!】

『・・・・・・』




このウィルスに感染すると、、、?

思考が止まり、何も考えられなく、頭がぼーっとする。

味覚も臭覚もなく、耳が敏感に反応する。

目の前は、ぼやけて声が出にくくなるのだ。

幻覚や幻聴に誘導されそうになりながら、僕は小さな抵抗を

するのでやっとだった。



【死ぬのが怖いか?】

『・・・・・・』

【弱虫め! 誰にも相手にされなくても、尚、生きたいのか?】

『・・・・・・』

【お前は、俺には逆らえない! 死ね!】

『・・・・・・』





 *



僕は、突然!

誰かに往復ビンタをされて我に返る!



『タケシ! 大丈夫なの? お母さんよ!』

『・・・か、母さん?』

『そう、貴方が心配で見に来てみたら? 貴方が何かに向かって

ブツブツと言っているところだったのよ!』

『・・・あ、ありがとう。』

『病院に行きましょう! ラプンウィルスに貴方も侵されている

のね。母さんも一緒に病院に着いててあげるから。』

『・・・ううん。』







・・・正直、危なかった。

僕は、あと少しのところで幻覚や幻聴の言う通りに

するところだった。

僕は、母のおかげで死ぬ事から免れた。

僕にとって、大事な人は“母”だと気づかされた。

僕の命を救ってくれてありがとう、母さん。

僕は、寿命まで生きていたいと心から思うよ。




最後までお読みいただきありがとうございます。

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